2-1:邂逅
ヒロイン
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壱番魔晄炉で爆破事件があったのはつい数時間前。
すぐに神羅兵を配備し、8番街で不審者を包囲したにも関わらずあっさり逃げられた。
そこでタークスに話が回ってきたというわけだった。
仕事を終え、バーでくつろいでいたところを緊急召集されたため、レノは機嫌が悪い。
面倒臭そうに溜息をつき、ポケットに手を突っ込むと、惨劇の現場に足を踏み入れた。
物の見事に破壊された魔晄炉は、もはや崩れ落ちるのも時間の問題と思われた。
足場もかなり不安定で、一歩踏み出すたびにギィギィと嫌な音を立てる。
どうやら足場を支える支柱そのものが爆風にやられてしまったようだった。
思っていた以上に面倒な様子に、レノの口からまた溜息がこぼれる。
さらに、あちこちに転がる死体とむせ返るような臭気に顔をしかめ、レノは自然と手の甲で口を覆った。
「で、何人死んだんだ、と」
さっさと引き上げようと、レノは手っ取り早く入口付近で作業を行っていた神羅兵に声を掛けた。
二人に気付き敬礼した神羅兵はてきぱきと状況を説明し始めた。
「要は手がかりなしってわけか。じゃあ俺たちの出番はなしだな、と」
早々にお役御免といきたいレノは、勝手に結論を下した。
じゃあ頑張れよ、と踵を返し手を振ったレノは飲み直そうとルードを誘った。
「まったく…厄介なことをしてくれたもんだぞ、と」
手を頭の後ろで組みながら、レノはのろのろと出口へ向かう。
なぁルード。
そう相棒に同意を求めようとしたところへ、携帯が着信を知らせた。
レノは携帯に手を伸ばし、嫌な予感を抱きつつ電話に出た。
「はい、レノです」
『レノ、本部に集合だ。ルードと一緒にすぐに戻ってこい』
案の定の展開にレノは大きく溜息をついた。
こんな勘はよく当たる。
通話を終えたレノは顔だけ後ろに向け、ルードに言った。
「次の爆破予告があったらしいぞ、と」
「残業か」
「あぁ」
短く会話を交わした二人は、仕方なく目的地を変更した。
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すぐに神羅兵を配備し、8番街で不審者を包囲したにも関わらずあっさり逃げられた。
そこでタークスに話が回ってきたというわけだった。
仕事を終え、バーでくつろいでいたところを緊急召集されたため、レノは機嫌が悪い。
面倒臭そうに溜息をつき、ポケットに手を突っ込むと、惨劇の現場に足を踏み入れた。
物の見事に破壊された魔晄炉は、もはや崩れ落ちるのも時間の問題と思われた。
足場もかなり不安定で、一歩踏み出すたびにギィギィと嫌な音を立てる。
どうやら足場を支える支柱そのものが爆風にやられてしまったようだった。
思っていた以上に面倒な様子に、レノの口からまた溜息がこぼれる。
さらに、あちこちに転がる死体とむせ返るような臭気に顔をしかめ、レノは自然と手の甲で口を覆った。
「で、何人死んだんだ、と」
さっさと引き上げようと、レノは手っ取り早く入口付近で作業を行っていた神羅兵に声を掛けた。
二人に気付き敬礼した神羅兵はてきぱきと状況を説明し始めた。
「要は手がかりなしってわけか。じゃあ俺たちの出番はなしだな、と」
早々にお役御免といきたいレノは、勝手に結論を下した。
じゃあ頑張れよ、と踵を返し手を振ったレノは飲み直そうとルードを誘った。
「まったく…厄介なことをしてくれたもんだぞ、と」
手を頭の後ろで組みながら、レノはのろのろと出口へ向かう。
なぁルード。
そう相棒に同意を求めようとしたところへ、携帯が着信を知らせた。
レノは携帯に手を伸ばし、嫌な予感を抱きつつ電話に出た。
「はい、レノです」
『レノ、本部に集合だ。ルードと一緒にすぐに戻ってこい』
案の定の展開にレノは大きく溜息をついた。
こんな勘はよく当たる。
通話を終えたレノは顔だけ後ろに向け、ルードに言った。
「次の爆破予告があったらしいぞ、と」
「残業か」
「あぁ」
短く会話を交わした二人は、仕方なく目的地を変更した。
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