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ヒロイン
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いつも隣にいるはずのレノがいないためダブルベッドがやたら広く感じ、ヒロインは何度も寝返りを打った。
横を向いたり仰向けに寝たり、いろいろと寝やすい態勢を試しているうちに、いつのまにか浅い眠りについてしまっていた。
ビーッビーッ!
ベッドの脇にある小さな化粧タンスの上に置いていた携帯のバイブがけたたましく鳴った。
「うー…」
寝呆けながらヒロインは携帯に手を伸ばした。
暗闇の中で背面ディスプレイが光っている。
寝起きのヒロインにはそれすらも眩しく、目をしぱしぱさせながら携帯を開いた。
「…はい?」
寝起きで、さらに知らない番号からの電話だったので、意識せずとも不機嫌な口調になる。
『…夜遅くにすみません。ツォンです』
相手は一呼吸置いてから遠慮がちに話してきた。
(ツォン?)
聞いたことがあるような…と回らない頭で必死に考える。
……!
「レノの上司の!?あっ、いつもレノがお世話になってます!」
飛び起きたヒロインは何を思ったか正座までして、電話越しに頭を下げた。
『いえ、こちらこそ。ヒロインさん、落ち着いて聞いてくださいね。実はレノが――』
.
横を向いたり仰向けに寝たり、いろいろと寝やすい態勢を試しているうちに、いつのまにか浅い眠りについてしまっていた。
ビーッビーッ!
ベッドの脇にある小さな化粧タンスの上に置いていた携帯のバイブがけたたましく鳴った。
「うー…」
寝呆けながらヒロインは携帯に手を伸ばした。
暗闇の中で背面ディスプレイが光っている。
寝起きのヒロインにはそれすらも眩しく、目をしぱしぱさせながら携帯を開いた。
「…はい?」
寝起きで、さらに知らない番号からの電話だったので、意識せずとも不機嫌な口調になる。
『…夜遅くにすみません。ツォンです』
相手は一呼吸置いてから遠慮がちに話してきた。
(ツォン?)
聞いたことがあるような…と回らない頭で必死に考える。
……!
「レノの上司の!?あっ、いつもレノがお世話になってます!」
飛び起きたヒロインは何を思ったか正座までして、電話越しに頭を下げた。
『いえ、こちらこそ。ヒロインさん、落ち着いて聞いてくださいね。実はレノが――』
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