Catch me if you can.
ヒロイン
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店を出てしばらくは、お互い無言だった。
ヒロインの小さな手を握ると、強く握り返してくる。
よっぽど怖い思いをしたんだろう。
まだ少し震えているようだった。
「レノ…ごめんなさ」
ヒロインの口から唐突に放たれた言葉は謝罪。
俺はヒロインの口をキスで塞いだ。
「消毒だぞ、と」
いたずらっぽく笑うと、ヒロインもいつものように微笑んだ。
「なー、ヒロイン。そのー…悪かったな」
イリーナがヒロインの伝言を伝えてくれたとき、俺はやっとヒロインの気持ちに気付いた。
そりゃ、嫌だよな。
彼氏が余所の女と飲みに行って朝帰りは。
「もういいの。今日レノ、私のこと助けてくれたから。だからもう、そんな顔するの止めて?」
自分を責める俺に、ヒロインは優しくしてくれる。
「もうヒロインを泣かせるようなことはしないぞ、と」
「じゃあ、約束」
ヒロインは笑って小指を出す。
俺はヒロインの細い小指に自分の小指を絡めた。
END
2005/06/19
.
ヒロインの小さな手を握ると、強く握り返してくる。
よっぽど怖い思いをしたんだろう。
まだ少し震えているようだった。
「レノ…ごめんなさ」
ヒロインの口から唐突に放たれた言葉は謝罪。
俺はヒロインの口をキスで塞いだ。
「消毒だぞ、と」
いたずらっぽく笑うと、ヒロインもいつものように微笑んだ。
「なー、ヒロイン。そのー…悪かったな」
イリーナがヒロインの伝言を伝えてくれたとき、俺はやっとヒロインの気持ちに気付いた。
そりゃ、嫌だよな。
彼氏が余所の女と飲みに行って朝帰りは。
「もういいの。今日レノ、私のこと助けてくれたから。だからもう、そんな顔するの止めて?」
自分を責める俺に、ヒロインは優しくしてくれる。
「もうヒロインを泣かせるようなことはしないぞ、と」
「じゃあ、約束」
ヒロインは笑って小指を出す。
俺はヒロインの細い小指に自分の小指を絡めた。
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2005/06/19
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