Catch me if you can.
ヒロイン
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友達とご飯を食べるだけつもりだったのに。
こんなことになるなんて――
‐‐‐‐‐
「ねぇヒロインちゃん。あっちはあっちでよろしくやってるし、こっちも楽しもうよ」
男が馴々しく私の腰に手を回す。
嫌だったが、気にしない振りをしてカクテルを流し込む。
この男は、友達と安めのレストランを出たところでナンパしてきた男。
私はその気はなかったが、友達がたまには、と言うから一緒にバーまでやってきた。
薄暗い照明とバーの雰囲気のせいか、友達はもう一人の男とよろしくやっている。
いい雰囲気。
私はむしろ落ち着かない。
レノの顔が脳裏によぎる。
帰ろうかな。
そう思っても、隣に座る男が放してくれない。
「ヒロインちゃん、可愛いね。彼氏いるの?」
「えぇ…まぁ」
「だよねぇ。でも、今日ぐらいは俺と遊んでよ」
男は急に私の肩を抱き寄せた。
私は男の肩に頭を預ける格好となる。
見上げる私の視線と、男の視線が交わった。
さすがにまずいと思って、離れようと体を捻ったけど、男が私の顎を掴んでキスをしてきた。
突然のことに頭が真っ白になる。
男の舌が、固く結んだ私の唇をこじ開ける。
手は私の腰を撫で回し、その手が太腿に触れた。
「やめ…っ!」
なんとか絞りだした懸命の言葉も、男のキスで掻き消された。
やだ…
怖いよ…
レノ、助けて――
「おい、人の女に何してんだ、と」
.
こんなことになるなんて――
‐‐‐‐‐
「ねぇヒロインちゃん。あっちはあっちでよろしくやってるし、こっちも楽しもうよ」
男が馴々しく私の腰に手を回す。
嫌だったが、気にしない振りをしてカクテルを流し込む。
この男は、友達と安めのレストランを出たところでナンパしてきた男。
私はその気はなかったが、友達がたまには、と言うから一緒にバーまでやってきた。
薄暗い照明とバーの雰囲気のせいか、友達はもう一人の男とよろしくやっている。
いい雰囲気。
私はむしろ落ち着かない。
レノの顔が脳裏によぎる。
帰ろうかな。
そう思っても、隣に座る男が放してくれない。
「ヒロインちゃん、可愛いね。彼氏いるの?」
「えぇ…まぁ」
「だよねぇ。でも、今日ぐらいは俺と遊んでよ」
男は急に私の肩を抱き寄せた。
私は男の肩に頭を預ける格好となる。
見上げる私の視線と、男の視線が交わった。
さすがにまずいと思って、離れようと体を捻ったけど、男が私の顎を掴んでキスをしてきた。
突然のことに頭が真っ白になる。
男の舌が、固く結んだ私の唇をこじ開ける。
手は私の腰を撫で回し、その手が太腿に触れた。
「やめ…っ!」
なんとか絞りだした懸命の言葉も、男のキスで掻き消された。
やだ…
怖いよ…
レノ、助けて――
「おい、人の女に何してんだ、と」
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