Catch me if you can.
ヒロイン
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あとから考えてみれば、この時からヒロインの様子はおかしかった。
俺に背を向けて寝るわ、とっとと先に会社に行くわ。
何で気付かなかったんだ…
‐‐‐‐‐
ヒロインが起こしてくれなかったせいで遅刻した。
けたたましく鳴った携帯の音で目を覚まし、慌てて会社に向かう。
オフィスでは、ツォンさんが鬼の形相で待ち構えていた。
「レノ、遅刻の罰として今日は残業だ」
「ちょっ、ツォンさん!待ってくださいよ!」
俺はあんまりだと抗議したが、ツォンさんは聞く耳持たず。
うなだれてデスクに向かい、書類の山を見てさらにげんなりする。
「久しぶりですね、先輩が遅刻するの」
向かいに座るイリーナが言った。
確かにそうだ。
ヒロインと付き合いだしてから、毎日一緒に出勤して、無遅刻無欠勤。
「ヒロイン、起こしてくれなかったんですか?」
おかしいなぁ、とイリーナは首を傾げた。
「先輩、ヒロインに何かしたんじゃないですか」
「さぁな」
イリーナとヒロインは仲がいい。
よく一緒に買い物に行ったりしている。
そうだ。
「イリーナ、昼にヒロインに聞いてみてくれよ、と」
「何で私が!先輩が聞いたらいいじゃないですか」
最初は嫌がっていたが、俺の代わりに書類を片付けるのとどっちがいい?
と聞いたら、イリーナはしぶしぶ引き受けた。
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俺に背を向けて寝るわ、とっとと先に会社に行くわ。
何で気付かなかったんだ…
‐‐‐‐‐
ヒロインが起こしてくれなかったせいで遅刻した。
けたたましく鳴った携帯の音で目を覚まし、慌てて会社に向かう。
オフィスでは、ツォンさんが鬼の形相で待ち構えていた。
「レノ、遅刻の罰として今日は残業だ」
「ちょっ、ツォンさん!待ってくださいよ!」
俺はあんまりだと抗議したが、ツォンさんは聞く耳持たず。
うなだれてデスクに向かい、書類の山を見てさらにげんなりする。
「久しぶりですね、先輩が遅刻するの」
向かいに座るイリーナが言った。
確かにそうだ。
ヒロインと付き合いだしてから、毎日一緒に出勤して、無遅刻無欠勤。
「ヒロイン、起こしてくれなかったんですか?」
おかしいなぁ、とイリーナは首を傾げた。
「先輩、ヒロインに何かしたんじゃないですか」
「さぁな」
イリーナとヒロインは仲がいい。
よく一緒に買い物に行ったりしている。
そうだ。
「イリーナ、昼にヒロインに聞いてみてくれよ、と」
「何で私が!先輩が聞いたらいいじゃないですか」
最初は嫌がっていたが、俺の代わりに書類を片付けるのとどっちがいい?
と聞いたら、イリーナはしぶしぶ引き受けた。
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