「どうしたヒロイン？」
「ぅわっ！」

　寝てると思ったのに。
　びっくりしたじゃない…

　…あぁ、もう少し、一緒にいたかったな

　きっとしばらくしてレノが起き上がり、二言三言会話を交わしたら、この時間は終わり。


　レノは、ごしごしと目を擦り、寝転がったままぐっと伸びをした。



「…なぁヒロイン、本当にどうしたんだ？」

　レノが心配そうに私を見上げていた。

「えっ……あ、何でもないよ」

　気付かないうちに、顔を曇らせていたらしい。
　何もないと、レノに笑って見せた。



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