旧拍手小説集
ヒロイン
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「ちょっと!何なのよ、あれは!」
突然ヒロインが眉を吊り上げ、俺のところにやってきた。
頭に角が見え隠れしている。
何かヒロイン怒らせるようなことしたか?
…いや、ないな。
身に覚えのないことで怒鳴られるのは気分のいいものじゃないが、とりあえずここはヒロインの怒りを収めるのが先だ。
「何怒ってんだ、と」
努めて穏やかに言ったのだが、それが余計にヒロインの怒りに油を注いでしまったらしい。
目を三角にして俺に詰め寄ってきた。
「何って、『私の何処が好き?』のことよ!」
「あれがどうかしたか?」
ますます訳がわからない。
「『どうかした?』じゃないわよ!あんた、ヤってるときのことしか書いてないじゃない!」
何かいけないこと言ったか?
「俺の『お前の好きなところ』はヤってるときなんだから、仕方ないだろ、と」
さも当然のように言うと、ヒロインは身体を震わせた。
目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「ひっどーい!私はあんたのセフレじゃないわよ!私のこと、そんなふうにしか見てなかったのね!?」
「そ、そんな怒らなくてもいいだろ…」
俺からしてみれば理不尽な理由。
しかし、ヒロインには大問題だったようで。
「どうせ私は身体だけの女ですよ…もう、レノなんて嫌い!さよなら!!」
拗ねたようにそっぽを向くと、ヒロインは俺に背を向けて走っていった。
「おい!待てよ!」
俺が止めるのも聞かずに。
.
「ちょっと!何なのよ、あれは!」
突然ヒロインが眉を吊り上げ、俺のところにやってきた。
頭に角が見え隠れしている。
何かヒロイン怒らせるようなことしたか?
…いや、ないな。
身に覚えのないことで怒鳴られるのは気分のいいものじゃないが、とりあえずここはヒロインの怒りを収めるのが先だ。
「何怒ってんだ、と」
努めて穏やかに言ったのだが、それが余計にヒロインの怒りに油を注いでしまったらしい。
目を三角にして俺に詰め寄ってきた。
「何って、『私の何処が好き?』のことよ!」
「あれがどうかしたか?」
ますます訳がわからない。
「『どうかした?』じゃないわよ!あんた、ヤってるときのことしか書いてないじゃない!」
何かいけないこと言ったか?
「俺の『お前の好きなところ』はヤってるときなんだから、仕方ないだろ、と」
さも当然のように言うと、ヒロインは身体を震わせた。
目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「ひっどーい!私はあんたのセフレじゃないわよ!私のこと、そんなふうにしか見てなかったのね!?」
「そ、そんな怒らなくてもいいだろ…」
俺からしてみれば理不尽な理由。
しかし、ヒロインには大問題だったようで。
「どうせ私は身体だけの女ですよ…もう、レノなんて嫌い!さよなら!!」
拗ねたようにそっぽを向くと、ヒロインは俺に背を向けて走っていった。
「おい!待てよ!」
俺が止めるのも聞かずに。
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