悩める彼女に愛の手を 3
ヒロイン
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レノはツォンの指示で気絶したヒロインをルーファウス宅に送り届けたあと、オフィスに戻った。
オフィスに戻ると、ツォンが鬼の形相で待っていた。
「レノ、彼女に何をしたんだ?」
何かとんでもない勘違いをされているようだったので、レノは経緯を簡単に説明した。すると、ツォンは頭を押さえて溜息をついた。その反応は、先程ヒロインを送り届けたときのルーファウスと同じだった。
「彼女はひどい人見知りだからな…私とまともに話をできるまで2年ぐらいかかった」
「まじかよ」
そこまで人見知りがひどいとは。そう考えると、ルーファウスの後押しがあったとはいえ、食事に誘おうとしたのは頑張った方ではないかと思った。結局、ヒロインは気を失ってしまったが。
「まぁ彼女のことは社長に任せることにして、だ。レノ、今日の夜からイリーナと任務についてくれ。詳細は後で連絡する。準備だけしておけ」
「どんな任務だ?」
「暗殺だ」
ツォンの目が冷たく光った。
「事故に見せかける必要はない。派手にやれ」
ツォンの口から『派手に』などと聞くとは思わなかった。レノは軽く眉をひそめたが、疑問は口に出さずに頷いた。派手にやるほうが手間がかからなくていい。
「了解、と」
それから数時間後、ツォンからターゲットの情報が端末に送られてきた。
5人はいずれも関連会社の上位のポストについている人物だった。
「偉い人ばっかりっすね。どんな悪事を働いたんだか」
隣でターゲットの情報を確認していたイリーナが言った。
レノは2人目の経歴に目を通した時点で、この任務の理由を察した。2人目の男は、先日のパーティーで捕まえた男の同僚だ。ヒロインを買っていた男たちに間違いないだろう。
男たちの中には家庭を持つものもいた。ヒロインと同じ年頃の娘を持つ男もいる。そんな奴らがヒロインを買い、犯していたのかと思うと吐き気がする。
タブレットを持つ手に力がこもった。
「全員、夜明けまでに始末しろ」
「了解です」
「了解、と」
二人とも順調にターゲットを始末し、残りは一人となった。
先に着いたレノは、ターゲットがいるだろう建物の入口に立ち、上を見上げた。要人が隠れ家として使うことで有名な建物だった。そこそこセキュリティは厳しいが、タークスにとっては朝飯前だった。特に、今日は派手にやっていいとツォンから言われている。
レノは正面のビルの屋上から、ターゲットがいる部屋のベランダにワイヤーを貼り、ターゲットを強襲した。
「誰だ!?」
部屋に入ったレノの目に止まったのはターゲットではなく、一面に貼られた女性の写真だった。いずれも行為の最中と思われるもので、彼女たちの顔は苦痛に歪んでいた。中でも一番目についたのは、引き伸ばされた金髪赤眼の女性の写真だった。
「ヒロイン…」
写真の中では、言葉にするのもおぞましい光景が繰り広げられていた。とても直視できなかった。
レノはロッドをしまうと、素手で男の顔面を殴った。
「楽に死ねると思うなよ」
レノは男を全裸にして椅子に座らせると、ありとあらゆる苦痛と恐怖を与えた。男が女性たちに与えた何倍もの苦痛と恐怖を。
じわりじわりと男の精神と肉体を追い詰めていくと、初めは喚いていた男は、次第に助けを乞う言葉しか口にしなくなった。指を数本切り落とした時点で一度男の意識が飛んだので、レノは乱暴に殴り、無理矢理男の意識を現実に引き戻した。
「おい、まだだぞ、と。オレの顔、しっかり覚えてから死ねよ」
レノは冷たく笑うと、部屋の壁に飾られている写真に火をつけた。一枚も残らないように、念入りに。部屋にあったパソコンには、ありったけの銃弾を撃ち込み、破壊する。最早、パソコンは原型を留めていなかった。
火は壁を伝い、床に敷かれたカーペットに燃え移った。
椅子に拘束した男が大声で喚いていたが、火災報知器の音に掻き消され、レノの耳には届かなかった。男の身体に火が回ったのを確認し、レノは部屋を出た。
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オフィスに戻ると、ツォンが鬼の形相で待っていた。
「レノ、彼女に何をしたんだ?」
何かとんでもない勘違いをされているようだったので、レノは経緯を簡単に説明した。すると、ツォンは頭を押さえて溜息をついた。その反応は、先程ヒロインを送り届けたときのルーファウスと同じだった。
「彼女はひどい人見知りだからな…私とまともに話をできるまで2年ぐらいかかった」
「まじかよ」
そこまで人見知りがひどいとは。そう考えると、ルーファウスの後押しがあったとはいえ、食事に誘おうとしたのは頑張った方ではないかと思った。結局、ヒロインは気を失ってしまったが。
「まぁ彼女のことは社長に任せることにして、だ。レノ、今日の夜からイリーナと任務についてくれ。詳細は後で連絡する。準備だけしておけ」
「どんな任務だ?」
「暗殺だ」
ツォンの目が冷たく光った。
「事故に見せかける必要はない。派手にやれ」
ツォンの口から『派手に』などと聞くとは思わなかった。レノは軽く眉をひそめたが、疑問は口に出さずに頷いた。派手にやるほうが手間がかからなくていい。
「了解、と」
それから数時間後、ツォンからターゲットの情報が端末に送られてきた。
5人はいずれも関連会社の上位のポストについている人物だった。
「偉い人ばっかりっすね。どんな悪事を働いたんだか」
隣でターゲットの情報を確認していたイリーナが言った。
レノは2人目の経歴に目を通した時点で、この任務の理由を察した。2人目の男は、先日のパーティーで捕まえた男の同僚だ。ヒロインを買っていた男たちに間違いないだろう。
男たちの中には家庭を持つものもいた。ヒロインと同じ年頃の娘を持つ男もいる。そんな奴らがヒロインを買い、犯していたのかと思うと吐き気がする。
タブレットを持つ手に力がこもった。
「全員、夜明けまでに始末しろ」
「了解です」
「了解、と」
二人とも順調にターゲットを始末し、残りは一人となった。
先に着いたレノは、ターゲットがいるだろう建物の入口に立ち、上を見上げた。要人が隠れ家として使うことで有名な建物だった。そこそこセキュリティは厳しいが、タークスにとっては朝飯前だった。特に、今日は派手にやっていいとツォンから言われている。
レノは正面のビルの屋上から、ターゲットがいる部屋のベランダにワイヤーを貼り、ターゲットを強襲した。
「誰だ!?」
部屋に入ったレノの目に止まったのはターゲットではなく、一面に貼られた女性の写真だった。いずれも行為の最中と思われるもので、彼女たちの顔は苦痛に歪んでいた。中でも一番目についたのは、引き伸ばされた金髪赤眼の女性の写真だった。
「ヒロイン…」
写真の中では、言葉にするのもおぞましい光景が繰り広げられていた。とても直視できなかった。
レノはロッドをしまうと、素手で男の顔面を殴った。
「楽に死ねると思うなよ」
レノは男を全裸にして椅子に座らせると、ありとあらゆる苦痛と恐怖を与えた。男が女性たちに与えた何倍もの苦痛と恐怖を。
じわりじわりと男の精神と肉体を追い詰めていくと、初めは喚いていた男は、次第に助けを乞う言葉しか口にしなくなった。指を数本切り落とした時点で一度男の意識が飛んだので、レノは乱暴に殴り、無理矢理男の意識を現実に引き戻した。
「おい、まだだぞ、と。オレの顔、しっかり覚えてから死ねよ」
レノは冷たく笑うと、部屋の壁に飾られている写真に火をつけた。一枚も残らないように、念入りに。部屋にあったパソコンには、ありったけの銃弾を撃ち込み、破壊する。最早、パソコンは原型を留めていなかった。
火は壁を伝い、床に敷かれたカーペットに燃え移った。
椅子に拘束した男が大声で喚いていたが、火災報知器の音に掻き消され、レノの耳には届かなかった。男の身体に火が回ったのを確認し、レノは部屋を出た。
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