Dangerous Beauty 2
ヒロイン
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インターホンが鳴った。ヒロインだろうか。
レノはシャワーを止めると、軽くタオルで身体を拭って風呂を出た。
インターホンの画面には、イライラした様子のヒロインが映っていた。
「ヒロイン?悪ぃ、今開けたぞ、と」
そう応答して解錠すると、ヒロインは扉をこじ開けるような勢いでエントランスをくぐった。
トイレでも我慢してるのかと、品のないことを考えていると、玄関の扉が勢いよく開いた音がした。
「おかえ…」
「何これ!?」
リビングに飛び込んできたヒロインが、レノに携帯の画面を突きつけた。口調からして怒っているのかと思ったが違う。ヒロインの目には、今にも零れそうなほどの涙が湛えられていた。
レノは眉をひそめると、携帯の画面に視線を動かした。
そこには、全裸で男に跨るヒロインの姿が映っていた。間違いなく、行為の最中の写真だった。相手の男の髪色は赤。恐らく自分だろう。顔はカーテンに隠れていて見えないが。
「隠し撮りなんてひどい!」
「は?するかよ」
見るなら正々堂々と見る!と言うと、ヒロインは呆れ顔になり、ぷっと吹き出した。
「うんうん、その方がレノらしい」
「ちょっと携帯、貸してみろよ、と」
『レノらしい』が褒め言葉かどうかはこの際置いておく。レノはヒロインから携帯を受け取った。
「あんまりじろじろ見ないでよ、恥ずかしい…」
さっきじっくり見たというのは心の中に留めつつ、注意深く画像を確認する。カーテンが窓枠の向こう側にあることからして、外から撮られた写真らしい。角度からすると、窓の正面より少し高い位置か。
「たぶんドローンだな」
神羅では敵地偵察にドローンを利用している。が、一般には出回っていない代物だ。闇市場に出回ったという話も聞いていない。となると、内部の犯行ということになる。
「ドローンなら、機体番号わかれば犯人わかるんじゃない?」
撃ち落とすか。そう呟くと、ヒロインは机に置いていた銃を持ち、安全装置を外した。そして、リビングのカーテンを少しだけ開けると、外を確認し始めた。
「ヒロイン、絶対に撃墜すんなよ。街中でドローン落としたら、今度は謹慎じゃすまないぞ、と」
とはいえ、もし本当にドローンが飛んでいたとして、どうやって機体番号を確認したものか。
「レノ、ドローンいた」
思案し始めてすぐにヒロインがドローンを発見した。さすがタークス、仕事が早い。
「さすがに捕獲するには遠いなぁ」
やっぱり撃ちたい。
物騒な発言を繰り返すヒロインを宥めながら、何か穏便な方法はないかとレノは考える。普段、考えるのは相棒のルードの役目なのだが…。
「お、いいこと思いついたぞ、と」
レノは自分の携帯を手に取ると、相棒に電話をかけた。
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レノはシャワーを止めると、軽くタオルで身体を拭って風呂を出た。
インターホンの画面には、イライラした様子のヒロインが映っていた。
「ヒロイン?悪ぃ、今開けたぞ、と」
そう応答して解錠すると、ヒロインは扉をこじ開けるような勢いでエントランスをくぐった。
トイレでも我慢してるのかと、品のないことを考えていると、玄関の扉が勢いよく開いた音がした。
「おかえ…」
「何これ!?」
リビングに飛び込んできたヒロインが、レノに携帯の画面を突きつけた。口調からして怒っているのかと思ったが違う。ヒロインの目には、今にも零れそうなほどの涙が湛えられていた。
レノは眉をひそめると、携帯の画面に視線を動かした。
そこには、全裸で男に跨るヒロインの姿が映っていた。間違いなく、行為の最中の写真だった。相手の男の髪色は赤。恐らく自分だろう。顔はカーテンに隠れていて見えないが。
「隠し撮りなんてひどい!」
「は?するかよ」
見るなら正々堂々と見る!と言うと、ヒロインは呆れ顔になり、ぷっと吹き出した。
「うんうん、その方がレノらしい」
「ちょっと携帯、貸してみろよ、と」
『レノらしい』が褒め言葉かどうかはこの際置いておく。レノはヒロインから携帯を受け取った。
「あんまりじろじろ見ないでよ、恥ずかしい…」
さっきじっくり見たというのは心の中に留めつつ、注意深く画像を確認する。カーテンが窓枠の向こう側にあることからして、外から撮られた写真らしい。角度からすると、窓の正面より少し高い位置か。
「たぶんドローンだな」
神羅では敵地偵察にドローンを利用している。が、一般には出回っていない代物だ。闇市場に出回ったという話も聞いていない。となると、内部の犯行ということになる。
「ドローンなら、機体番号わかれば犯人わかるんじゃない?」
撃ち落とすか。そう呟くと、ヒロインは机に置いていた銃を持ち、安全装置を外した。そして、リビングのカーテンを少しだけ開けると、外を確認し始めた。
「ヒロイン、絶対に撃墜すんなよ。街中でドローン落としたら、今度は謹慎じゃすまないぞ、と」
とはいえ、もし本当にドローンが飛んでいたとして、どうやって機体番号を確認したものか。
「レノ、ドローンいた」
思案し始めてすぐにヒロインがドローンを発見した。さすがタークス、仕事が早い。
「さすがに捕獲するには遠いなぁ」
やっぱり撃ちたい。
物騒な発言を繰り返すヒロインを宥めながら、何か穏便な方法はないかとレノは考える。普段、考えるのは相棒のルードの役目なのだが…。
「お、いいこと思いついたぞ、と」
レノは自分の携帯を手に取ると、相棒に電話をかけた。
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