Dangerous Beauty 2
ヒロイン
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「いい加減飽きた」
ヒロインはベッドの上で半回転し、立ち上がると大きく伸びをした。
謹慎2日目にして、ヒロインは我慢の限界に達していた。
「思いっきり身体動かしたい!走りたい!殴りたい!!」
最後は人としてどうなのか。
それをベッドの上で聞いていたレノは、呆れて溜息をついた。
「身体ならさっきまで動かしてただろ」
レノは起き上がると、惜しげもなく裸体を晒すヒロインの背中にバスローブをかけ、そのまま後ろから抱きしめた。
「風邪引くぞ、と」
耳元で囁き、耳朶を甘噛すると、ヒロインから甘い声が漏れた。
「同僚とは寝ないって決めてたのに」
振り返ったヒロインの表情は恨めしげだった。レノは肩を竦めた。
「時間の問題だっただろ」
彼氏に振られてからは、ほぼ毎日お泊り。彼氏がいたときですら、彼氏と過ごす時間よりもレノと過ごした時間のほうが多い。しかもサシ飲みときたら、彼氏がレノとヒロインの関係を疑って、ヒロインを振るのも仕方がないことだろう。
「そういえば、レノ、彼女は?」
「お前…今更聞くのか、それ」
レノは開いた口が塞がらなかった。
数週間前まで、レノには一応彼女と呼ばれる存在がいた。が、ヒロインの元カレがレノとの関係を疑っていたのと同様に、レノの元カノがヒロインとの関係を疑うのは当然の成り行きであり、振られるのもまた、当然の結末であった。
「秘書課の子だっけ?私のせいか…ちょっと反省した」
「ちょっとだけかよ」
「うん。あんまりレノには似合わないかなーって思ってた。だってあの子、いかにも秘書課なお嬢様っぽい子だったじゃん」
相変わらず、ヒロインはずけずけと物を言う。自分が口説き落とした相手を『似合わない』と言われ、さすがのレノもムッとしてヒロインに反撃することにした。
「お前こそ、あの普通を絵に描いたような男が彼氏って、一つも似合ってなかったぞ、と」
レノが鼻で笑うと、ヒロインが顔をひきつらせた。
「ほんっっと失礼!怒ったらお腹へった!服貸して、コンビニ行ってくる」
一方的に言うだけ言って、その辺に散らかった服を拾って身につけると、ヒロインは部屋を飛び出していった。
「ヒロインー、オレの分も頼むぞ、と」
相変わらず騒々しい奴だ。
レノはヒロインを見送ると、ヒロインが脱ぎ捨てていったバスローブを拾って、風呂場に向かった。
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ヒロインはベッドの上で半回転し、立ち上がると大きく伸びをした。
謹慎2日目にして、ヒロインは我慢の限界に達していた。
「思いっきり身体動かしたい!走りたい!殴りたい!!」
最後は人としてどうなのか。
それをベッドの上で聞いていたレノは、呆れて溜息をついた。
「身体ならさっきまで動かしてただろ」
レノは起き上がると、惜しげもなく裸体を晒すヒロインの背中にバスローブをかけ、そのまま後ろから抱きしめた。
「風邪引くぞ、と」
耳元で囁き、耳朶を甘噛すると、ヒロインから甘い声が漏れた。
「同僚とは寝ないって決めてたのに」
振り返ったヒロインの表情は恨めしげだった。レノは肩を竦めた。
「時間の問題だっただろ」
彼氏に振られてからは、ほぼ毎日お泊り。彼氏がいたときですら、彼氏と過ごす時間よりもレノと過ごした時間のほうが多い。しかもサシ飲みときたら、彼氏がレノとヒロインの関係を疑って、ヒロインを振るのも仕方がないことだろう。
「そういえば、レノ、彼女は?」
「お前…今更聞くのか、それ」
レノは開いた口が塞がらなかった。
数週間前まで、レノには一応彼女と呼ばれる存在がいた。が、ヒロインの元カレがレノとの関係を疑っていたのと同様に、レノの元カノがヒロインとの関係を疑うのは当然の成り行きであり、振られるのもまた、当然の結末であった。
「秘書課の子だっけ?私のせいか…ちょっと反省した」
「ちょっとだけかよ」
「うん。あんまりレノには似合わないかなーって思ってた。だってあの子、いかにも秘書課なお嬢様っぽい子だったじゃん」
相変わらず、ヒロインはずけずけと物を言う。自分が口説き落とした相手を『似合わない』と言われ、さすがのレノもムッとしてヒロインに反撃することにした。
「お前こそ、あの普通を絵に描いたような男が彼氏って、一つも似合ってなかったぞ、と」
レノが鼻で笑うと、ヒロインが顔をひきつらせた。
「ほんっっと失礼!怒ったらお腹へった!服貸して、コンビニ行ってくる」
一方的に言うだけ言って、その辺に散らかった服を拾って身につけると、ヒロインは部屋を飛び出していった。
「ヒロインー、オレの分も頼むぞ、と」
相変わらず騒々しい奴だ。
レノはヒロインを見送ると、ヒロインが脱ぎ捨てていったバスローブを拾って、風呂場に向かった。
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