Dangerous Beauty
ヒロイン
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結局、今日の調査でも犯人はわからなかった。日々、疲労とストレスだけが蓄積していく。
「あーもう…!」
今日は飲みに行かないという宣言はどこへやら。
直帰連絡をオフィスに入れたヒロインは、その足で行きつけのバーに向かった。
夜も遅く、ピークタイムが過ぎたバーの客はまばらだった。
ヒロインはいつものようにカウンターに座ると、ビールを注文した。
「今日は飲みに来ないって聞いてたけど」
バーのマスターがビールを注ぎながら、ヒロインを見て笑った。
「レノから聞いたの?」
「今日は迎えに行かないから、もしヒロインが来たら、意識がはっきりしてる間に追い出せだとさ」
マスターがコースターの上にビールグラスを置いた。
「なにそれ」
ヒロインはむっとして一気にビールを飲み干した。
「おかわり」
「はいはい」
マスターは苦笑し、一瞬で空になったグラスを下げた。
「別に、迎えなくても帰れるし…」
ヒロインは机につっぷして、目を閉じた。
飲み始めて30分、ヒロインは焦点の合わない目で店内を眺めていた。
いつもよりキツめの酒を先程一気に呷ったせいか、いつも以上に酔いの回りが早い。
体が自分のものではないみたいだ。
ヒロインは霞がかかったような頭で、事件のことを思い返していた。
今追っている通り魔の被害者は若い女。
遊び慣れしていそうな格好。
発見場所は繁華街の裏路地。
周辺のカメラには犯人の姿なし。
ヒロインの視界の端に、カップルと思しき男女が裏口から出て行く姿が映った。
(裏口からの方がラブホ近いもんな…)
そして、被害者たちの発見現場にも。
(もしかして、犯人…)
「ねえヒロインちゃん、今日はレノ、来ないんだよね?」
いつの間に隣にいたのか。マスターの手がヒロインの腰に回された。
性的な意図を持って伸ばされた手に、ヒロインの体がびくつく。
「あっ…」
椅子から転げ落ちそうになったヒロインは、そのままマスターに抱きすくめられた。
そして、身動きが取れないまま、ソファに押し倒される。
そのとき、テーブルに乗っていたグラスが落ち、けたたましい音を立てて割れた。
「ヒロインちゃん、今彼氏いないんだってね」
マスターの手がヒロインのシャツのボタンにかかる。一つ二つはずされていくボタンを、ヒロインはぼんやりと眺めていた。
あっというまに服を剥ぎ取られ、下着だけの姿になってしまった。
一体何が起こっているのか。
体が思うように動かない。
(薬、か…)
マスターが犯人かどうかはさておき、まずはこの状況をどうにかしなければ。
されるがまま犯されるつもりはない。
ヒロインは、目についたガラス片をなんとか引き寄せると、そのままきつく手で握った。
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「あーもう…!」
今日は飲みに行かないという宣言はどこへやら。
直帰連絡をオフィスに入れたヒロインは、その足で行きつけのバーに向かった。
夜も遅く、ピークタイムが過ぎたバーの客はまばらだった。
ヒロインはいつものようにカウンターに座ると、ビールを注文した。
「今日は飲みに来ないって聞いてたけど」
バーのマスターがビールを注ぎながら、ヒロインを見て笑った。
「レノから聞いたの?」
「今日は迎えに行かないから、もしヒロインが来たら、意識がはっきりしてる間に追い出せだとさ」
マスターがコースターの上にビールグラスを置いた。
「なにそれ」
ヒロインはむっとして一気にビールを飲み干した。
「おかわり」
「はいはい」
マスターは苦笑し、一瞬で空になったグラスを下げた。
「別に、迎えなくても帰れるし…」
ヒロインは机につっぷして、目を閉じた。
飲み始めて30分、ヒロインは焦点の合わない目で店内を眺めていた。
いつもよりキツめの酒を先程一気に呷ったせいか、いつも以上に酔いの回りが早い。
体が自分のものではないみたいだ。
ヒロインは霞がかかったような頭で、事件のことを思い返していた。
今追っている通り魔の被害者は若い女。
遊び慣れしていそうな格好。
発見場所は繁華街の裏路地。
周辺のカメラには犯人の姿なし。
ヒロインの視界の端に、カップルと思しき男女が裏口から出て行く姿が映った。
(裏口からの方がラブホ近いもんな…)
そして、被害者たちの発見現場にも。
(もしかして、犯人…)
「ねえヒロインちゃん、今日はレノ、来ないんだよね?」
いつの間に隣にいたのか。マスターの手がヒロインの腰に回された。
性的な意図を持って伸ばされた手に、ヒロインの体がびくつく。
「あっ…」
椅子から転げ落ちそうになったヒロインは、そのままマスターに抱きすくめられた。
そして、身動きが取れないまま、ソファに押し倒される。
そのとき、テーブルに乗っていたグラスが落ち、けたたましい音を立てて割れた。
「ヒロインちゃん、今彼氏いないんだってね」
マスターの手がヒロインのシャツのボタンにかかる。一つ二つはずされていくボタンを、ヒロインはぼんやりと眺めていた。
あっというまに服を剥ぎ取られ、下着だけの姿になってしまった。
一体何が起こっているのか。
体が思うように動かない。
(薬、か…)
マスターが犯人かどうかはさておき、まずはこの状況をどうにかしなければ。
されるがまま犯されるつもりはない。
ヒロインは、目についたガラス片をなんとか引き寄せると、そのままきつく手で握った。
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