SUMMER TIME
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょっ、え?何?えっ!?」
間近で見たヒロインの顔は暗闇でもわかるくらいに真っ赤だった。
逃げようとするヒロインの手を捕まえ、自分の方へ引く。
二人の肌が触れた。
「この…」
ヒロインが唇を震わせた。
「――変態!!」
ヒロインは色気も何も全くない蹴りを放ち、レノをベッドから突き落とした。したたかに腰を打ったレノは、あまりの仕打ちに口を尖らせた。
「ってぇ…何だよ、そっちが誘ったんだろ!」
「なっ…誘ってなんか…」
「『親睦を深める』って、こういう意味だろ?」
立ち上がったレノがヒロインに詰め寄る。ベッドの端まで追い詰められたヒロインは、今にも泣きそうな顔で布団にくるまっていた。
怯えるヒロインを見ていると、とことんまで苛めたくなる。レノはわざと舌舐めずりをし、ヒロインを押し倒した。
「こういうことになるなら、サマータイムも悪くないぞ、と」
ヒロインの握る布団に手を伸ばす。すると、ヒロインはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。
ちゅっ。
その頬にレノは軽いキスを落とした。
「冗談だぞ、と」
涙目で目を瞬かせるヒロインに悪戯っぽく笑うと、レノは自分のベッドに戻った。からかわれたと知ったヒロインは、みるみる眉を吊り上げると、レノに向かって枕を投げつけた。
「バカ!」
サマータイムなんて大嫌いだ。ヒロインが言った。
それに対し、レノはサマータイムも悪くないな、と思った。
END
2011/07/18
.
間近で見たヒロインの顔は暗闇でもわかるくらいに真っ赤だった。
逃げようとするヒロインの手を捕まえ、自分の方へ引く。
二人の肌が触れた。
「この…」
ヒロインが唇を震わせた。
「――変態!!」
ヒロインは色気も何も全くない蹴りを放ち、レノをベッドから突き落とした。したたかに腰を打ったレノは、あまりの仕打ちに口を尖らせた。
「ってぇ…何だよ、そっちが誘ったんだろ!」
「なっ…誘ってなんか…」
「『親睦を深める』って、こういう意味だろ?」
立ち上がったレノがヒロインに詰め寄る。ベッドの端まで追い詰められたヒロインは、今にも泣きそうな顔で布団にくるまっていた。
怯えるヒロインを見ていると、とことんまで苛めたくなる。レノはわざと舌舐めずりをし、ヒロインを押し倒した。
「こういうことになるなら、サマータイムも悪くないぞ、と」
ヒロインの握る布団に手を伸ばす。すると、ヒロインはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。
ちゅっ。
その頬にレノは軽いキスを落とした。
「冗談だぞ、と」
涙目で目を瞬かせるヒロインに悪戯っぽく笑うと、レノは自分のベッドに戻った。からかわれたと知ったヒロインは、みるみる眉を吊り上げると、レノに向かって枕を投げつけた。
「バカ!」
サマータイムなんて大嫌いだ。ヒロインが言った。
それに対し、レノはサマータイムも悪くないな、と思った。
END
2011/07/18
.
7/7ページ