彼女の秘密を巡る攻防戦
ヒロイン
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「現実はこんなもんだぞ、と。ほら、気が変わらない内に行くぞ」
レノに急かされ、ヒロインは外出準備をし始めた。
そして、ふと思う。
レノの言うことも一理ある、と。
レノに歯の浮くようなセリフは似合わない。
そんなセリフ、聞いたらきっと笑ってしまうだろう。
想像したら、やっぱり可笑しくてたまらない。
「何してるんだ?早く行くぞ、と」
玄関口からレノに呼ばれ、ヒロインはジャケットを羽織った。
「今行く!」
ヒロインは必死に笑いをこらえて返事をした。
「ごめん、お待たせ」
「ヒロイン」
「何?」
ヒロインは、靴を履こうとして下に向けていた顔を上げた。
「一生、お前のことも、子供のことも俺が守るから――結婚、しよう」
レノがいつになく真面目な顔をしていた。
格好つけたセリフのプロポーズなんて、笑ってしまうと思っていた。
しかし、気が付いたら涙がぽろぽろ零れていた。
「はい」
ヒロインは涙を拭い、笑顔でレノに答えた。
END
2009/06/11
.
レノに急かされ、ヒロインは外出準備をし始めた。
そして、ふと思う。
レノの言うことも一理ある、と。
レノに歯の浮くようなセリフは似合わない。
そんなセリフ、聞いたらきっと笑ってしまうだろう。
想像したら、やっぱり可笑しくてたまらない。
「何してるんだ?早く行くぞ、と」
玄関口からレノに呼ばれ、ヒロインはジャケットを羽織った。
「今行く!」
ヒロインは必死に笑いをこらえて返事をした。
「ごめん、お待たせ」
「ヒロイン」
「何?」
ヒロインは、靴を履こうとして下に向けていた顔を上げた。
「一生、お前のことも、子供のことも俺が守るから――結婚、しよう」
レノがいつになく真面目な顔をしていた。
格好つけたセリフのプロポーズなんて、笑ってしまうと思っていた。
しかし、気が付いたら涙がぽろぽろ零れていた。
「はい」
ヒロインは涙を拭い、笑顔でレノに答えた。
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