ツンデレ取扱説明書
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ヒロインはわざとらしく、ジュースから目を背けた。
その態度、傷付くぞ、と。
やりすぎたか。
逆効果だったな…
意地悪をして気を引くつもりが、余計に嫌われてしまったようだ。
ここは潔く退散が吉だぞ、と。
俺は無言でヒロインから離れた。
「…がと」
蚊の鳴くような小さな声を耳にし、足を止めた。
「何か言ったか?」
ヒロインの声かと思ったが…
俺が顔を向けると、ヒロインが斜め下に視線を向けながら言った。
「…ありがと。今度、私が奢るから」
照れ隠しか、素っ気ないセリフだったが、俺には堪らない一言だった。
ヒロインから誘われるなんて、天地が引っ繰り返ってもあり得ないと思っていた。
俺に取っては、大きな一歩。
「あぁ、楽しみにしてるぞ、と」
そう言うと、ヒロインは小さく頷いた。
ツンデレには、押してダメなら引いてみるのが効く。
俺は自分の『ツンデレ(ヒロイン)取扱説明書』に付け加えた。
END?
2009/04/09
.
その態度、傷付くぞ、と。
やりすぎたか。
逆効果だったな…
意地悪をして気を引くつもりが、余計に嫌われてしまったようだ。
ここは潔く退散が吉だぞ、と。
俺は無言でヒロインから離れた。
「…がと」
蚊の鳴くような小さな声を耳にし、足を止めた。
「何か言ったか?」
ヒロインの声かと思ったが…
俺が顔を向けると、ヒロインが斜め下に視線を向けながら言った。
「…ありがと。今度、私が奢るから」
照れ隠しか、素っ気ないセリフだったが、俺には堪らない一言だった。
ヒロインから誘われるなんて、天地が引っ繰り返ってもあり得ないと思っていた。
俺に取っては、大きな一歩。
「あぁ、楽しみにしてるぞ、と」
そう言うと、ヒロインは小さく頷いた。
ツンデレには、押してダメなら引いてみるのが効く。
俺は自分の『ツンデレ(ヒロイン)取扱説明書』に付け加えた。
END?
2009/04/09
.
4/4ページ