ツンデレ取扱説明書
ヒロイン
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「ヒロインにやるぞ、と」
「だから、頼んでないって――」
ったく、面倒な奴だな。
「俺の昼の余り。捨てるの勿体ないから、やるぞ、と」
むーっとしばらく黙ってジュースを睨み付けていたヒロインが、ジュースに手を伸ばした。
「そ、そこまで言うなら、貰ってあげてもいいけど」
渋々、という態度を装うヒロインの態度が、何だか可笑しかった。
ヒロインは、相変わらずぶすーっとした表情でパンを食べ、好きでもない様子でストローに口を付けていた。
…もっと美味そうな顔しろよ。
わざわざヒロインの好きなものを買ってきたっていうのに。
奢り甲斐のないやつ。
そう考えるうちに、何だかモヤモヤしてきた。
いつも振り回されているお返しに、ちょっといじめてやろう。
ふと、そう思い立った俺は、ヒロインの手から離れたばかりのジュースを攫い、ストローに口を付けた。
間接キス。
「あ…」
みるみるうちに、ヒロインの顔が赤くなった。
してやったり。
俺は何事もなかったかのように、机にジュースを戻した。
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「だから、頼んでないって――」
ったく、面倒な奴だな。
「俺の昼の余り。捨てるの勿体ないから、やるぞ、と」
むーっとしばらく黙ってジュースを睨み付けていたヒロインが、ジュースに手を伸ばした。
「そ、そこまで言うなら、貰ってあげてもいいけど」
渋々、という態度を装うヒロインの態度が、何だか可笑しかった。
ヒロインは、相変わらずぶすーっとした表情でパンを食べ、好きでもない様子でストローに口を付けていた。
…もっと美味そうな顔しろよ。
わざわざヒロインの好きなものを買ってきたっていうのに。
奢り甲斐のないやつ。
そう考えるうちに、何だかモヤモヤしてきた。
いつも振り回されているお返しに、ちょっといじめてやろう。
ふと、そう思い立った俺は、ヒロインの手から離れたばかりのジュースを攫い、ストローに口を付けた。
間接キス。
「あ…」
みるみるうちに、ヒロインの顔が赤くなった。
してやったり。
俺は何事もなかったかのように、机にジュースを戻した。
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