超絶鈍感彼女
ヒロイン
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「ごめんなさい、レノ」
ヒロインが、しゅんと項垂れた。
…なんか、すごく悪いことをした気分だ。
いや、したのか。
それにしても、ここまで鈍いとは…
正直、呆れた。
が、そんな擦れてないところもいいかもしれない、とも思った。
俺は、ヒロインと目を合わせられるよう、少し膝を曲げた。
「いきなり驚かせて悪かった。怒ってないから、そんな顔するなよ、ヒロイン」
「本当に?」
「あぁ」
その途端、ヒロインの目が輝きを取り戻した。
「じゃあ、片思いの相手、教えて」
(こいつは…!)
いいように振り回されるのが、嬉しいような悔しいような…
いや、悔しい方が強いな。
だから、俺は意地の悪い顔で言った。
「秘密だぞ、と」
「ずるい!」
「ふん。俺を観察してたら分かるかもな」
「何それ?」
「さぁ」
俺は肩を竦めて誤魔化した。
いつか、少しでも俺の気持ちに気付いたら教えてやるぞ、と。
END
2008/12/08
.
ヒロインが、しゅんと項垂れた。
…なんか、すごく悪いことをした気分だ。
いや、したのか。
それにしても、ここまで鈍いとは…
正直、呆れた。
が、そんな擦れてないところもいいかもしれない、とも思った。
俺は、ヒロインと目を合わせられるよう、少し膝を曲げた。
「いきなり驚かせて悪かった。怒ってないから、そんな顔するなよ、ヒロイン」
「本当に?」
「あぁ」
その途端、ヒロインの目が輝きを取り戻した。
「じゃあ、片思いの相手、教えて」
(こいつは…!)
いいように振り回されるのが、嬉しいような悔しいような…
いや、悔しい方が強いな。
だから、俺は意地の悪い顔で言った。
「秘密だぞ、と」
「ずるい!」
「ふん。俺を観察してたら分かるかもな」
「何それ?」
「さぁ」
俺は肩を竦めて誤魔化した。
いつか、少しでも俺の気持ちに気付いたら教えてやるぞ、と。
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2008/12/08
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