超絶鈍感彼女
ヒロイン
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ちょっと気になるあいつは、俺の同僚。
仕事はできるし、気もきくし、所謂『いい女』というやつだ。
ただ一つ、悲しいのは――
恋愛に興味がないということ。
「おはようございます、と」
遅刻ギリギリの時間にオフィスに着いた俺は、大きな欠伸をした。
すると、いつものようにツォンさんが咳払いをする。
俺もいつもと同じく、それを無視して、オフィスの奥に目を走らせた。
――いた。
ヒロインだ。
俺は嬉々としてヒロインに近づいた。
そして、わざと顔を寄せ、ヒロインの耳元で囁いた。
「ヒロインー、おはよう」
「おはようございますー」
0.1秒の絶妙な早さで、ヒロインは素っ気ない返事をした。
一度もパソコンのモニターから目を離さずに。
条件反射のようなそれに、少なからず俺の心が傷ついた。
いつものこと。
わかっているが、傷つく。
今日も構ってもらえなかった俺は、朝からやる気をなくして、机に突っ伏した。
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仕事はできるし、気もきくし、所謂『いい女』というやつだ。
ただ一つ、悲しいのは――
恋愛に興味がないということ。
「おはようございます、と」
遅刻ギリギリの時間にオフィスに着いた俺は、大きな欠伸をした。
すると、いつものようにツォンさんが咳払いをする。
俺もいつもと同じく、それを無視して、オフィスの奥に目を走らせた。
――いた。
ヒロインだ。
俺は嬉々としてヒロインに近づいた。
そして、わざと顔を寄せ、ヒロインの耳元で囁いた。
「ヒロインー、おはよう」
「おはようございますー」
0.1秒の絶妙な早さで、ヒロインは素っ気ない返事をした。
一度もパソコンのモニターから目を離さずに。
条件反射のようなそれに、少なからず俺の心が傷ついた。
いつものこと。
わかっているが、傷つく。
今日も構ってもらえなかった俺は、朝からやる気をなくして、机に突っ伏した。
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