Stand by Me.
ヒロイン
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レノの反応に、ヒロインは首を傾げた。
どうもおかしい。
「…お前、そんなデマ、どっから仕入れたんだ」
呆れたようなレノの視線。
段々と自信がなくなってきたヒロインは、恐る恐るレノに尋ねた。
「一般社員の人が、子供を連れてるのを、見た、って…あれ、嘘、なの?」
ぷっ、とレノが盛大に吹き出した。
「おまっ…まさか、それ、信じて言い出せなかったとか?」
レノに笑い飛ばされ、ヒロインはあまりのショックに固まった。
昨日の喧嘩は、一人で思い悩んでいたのは、一体何だったのだろうか。
「確かに、子供連れてたことはあったけど、あれは連れの子だぞ、と」
蓋を開けてみれば、思い込みが招いた勘違い。
ほっとしたと同時に、ヒロインの中に沸々と怒りが沸き上がる。
「私、ずっと悩んでたのに!レノに、子供がいるって知って、どうしていいか、わかんなくて――レノのバカ!!」
思っていたことを吐き出すと、また涙が溢れてきた。
止まらない。
「今度からは、悩む前に言えよ」
レノに頭を撫でられながら、ヒロインは頷いた。
「それと、昨日はごめんな」
ヒロインは、もう一度頷いた。
「最後にもう一つ」
レノの手が、頬を撫でた。
ヒロインは、涙をこらえて顔を上げた。
「結婚しよう」
ヒロインは、今度ははっきりと頷いた。
涙をこらえ、口をへの字に曲げた顔で。
「バカ、もっと嬉しそうな顔しろ!」
レノがヒロインの額を小突く。
「…じゃあ、もう一回言って」
「プロポーズの安売りはしないぞ、と」
レノは、真っ赤な顔をして、そっぽを向いた。
くすっと笑ったヒロインは、身体をレノの方に寄せ、耳元で囁いた。
「不束者ですが、我が子共々よろしくお願いします」
END
2008/06/03
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どうもおかしい。
「…お前、そんなデマ、どっから仕入れたんだ」
呆れたようなレノの視線。
段々と自信がなくなってきたヒロインは、恐る恐るレノに尋ねた。
「一般社員の人が、子供を連れてるのを、見た、って…あれ、嘘、なの?」
ぷっ、とレノが盛大に吹き出した。
「おまっ…まさか、それ、信じて言い出せなかったとか?」
レノに笑い飛ばされ、ヒロインはあまりのショックに固まった。
昨日の喧嘩は、一人で思い悩んでいたのは、一体何だったのだろうか。
「確かに、子供連れてたことはあったけど、あれは連れの子だぞ、と」
蓋を開けてみれば、思い込みが招いた勘違い。
ほっとしたと同時に、ヒロインの中に沸々と怒りが沸き上がる。
「私、ずっと悩んでたのに!レノに、子供がいるって知って、どうしていいか、わかんなくて――レノのバカ!!」
思っていたことを吐き出すと、また涙が溢れてきた。
止まらない。
「今度からは、悩む前に言えよ」
レノに頭を撫でられながら、ヒロインは頷いた。
「それと、昨日はごめんな」
ヒロインは、もう一度頷いた。
「最後にもう一つ」
レノの手が、頬を撫でた。
ヒロインは、涙をこらえて顔を上げた。
「結婚しよう」
ヒロインは、今度ははっきりと頷いた。
涙をこらえ、口をへの字に曲げた顔で。
「バカ、もっと嬉しそうな顔しろ!」
レノがヒロインの額を小突く。
「…じゃあ、もう一回言って」
「プロポーズの安売りはしないぞ、と」
レノは、真っ赤な顔をして、そっぽを向いた。
くすっと笑ったヒロインは、身体をレノの方に寄せ、耳元で囁いた。
「不束者ですが、我が子共々よろしくお願いします」
END
2008/06/03
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