結婚狂騒曲
ヒロイン
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「ヒロインおめでとう!」
「なんかドラマみたいじゃない!さすがレノさんね」
「今月二組目か…祝儀貧乏だわ、これは」
「あれだけ冷めたこと言ってたくせに、この!」
口々にヒロインを祝う都市開発部門の面々の話を聞きながら、レノは首を傾げていた。
今月二組目?
冷めたこと?
レノは恐る恐るヒロインに尋ねた。
「なぁ…もしかして、リフレッシュフロアで話してたのは――」
ヒロインが驚いたように目を瞬いた。
「え、あれ聞いてたの?まさか、レノ…」
ヒロインがにやりと口元を緩めた。
「私が結婚するって勘違いしてた、とか?」
意地の悪い笑みを浮かべたヒロインに対し、レノはむくれてそっぽを向いた。
「やだもう、そそっかしいんだから」
レノはむっと唇を尖らせ、吹き出したヒロインの額を小突いた。
「悪かったな、そそっかしくて!」
「ごめん」
公衆の面前でのプロポーズ。
さらに勘違いも上乗せされ、レノは穴があったら入りたい衝動に駆られる。
(あー、格好悪ぃ…)
今まで築いてきたクールなイメージが一瞬で崩れ去った。
普段見せる自分とは真逆の行動に、レノは頭を抱えた。
ヒロインに背を向け溜息をついたレノに、ヒロインが言った。
「一生懸けて、レノを愛することを誓います」
振り返ったレノの目に、後ろで手を組み、照れ臭そうに笑うヒロインが映った。
ヒロインの一言でレノの中から照れが消えた。
ヒロインを大事にすると決めた。
今更なりふり構ってどうするんだ。
レノは一つ咳払いをすると、真面目な顔で言った。
「俺がヒロインを世界一幸せにすることを、ここに誓います」
そう言ってヒロインを抱き締めると、一際大きな歓声が上がった。
END
2008/01/09
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「なんかドラマみたいじゃない!さすがレノさんね」
「今月二組目か…祝儀貧乏だわ、これは」
「あれだけ冷めたこと言ってたくせに、この!」
口々にヒロインを祝う都市開発部門の面々の話を聞きながら、レノは首を傾げていた。
今月二組目?
冷めたこと?
レノは恐る恐るヒロインに尋ねた。
「なぁ…もしかして、リフレッシュフロアで話してたのは――」
ヒロインが驚いたように目を瞬いた。
「え、あれ聞いてたの?まさか、レノ…」
ヒロインがにやりと口元を緩めた。
「私が結婚するって勘違いしてた、とか?」
意地の悪い笑みを浮かべたヒロインに対し、レノはむくれてそっぽを向いた。
「やだもう、そそっかしいんだから」
レノはむっと唇を尖らせ、吹き出したヒロインの額を小突いた。
「悪かったな、そそっかしくて!」
「ごめん」
公衆の面前でのプロポーズ。
さらに勘違いも上乗せされ、レノは穴があったら入りたい衝動に駆られる。
(あー、格好悪ぃ…)
今まで築いてきたクールなイメージが一瞬で崩れ去った。
普段見せる自分とは真逆の行動に、レノは頭を抱えた。
ヒロインに背を向け溜息をついたレノに、ヒロインが言った。
「一生懸けて、レノを愛することを誓います」
振り返ったレノの目に、後ろで手を組み、照れ臭そうに笑うヒロインが映った。
ヒロインの一言でレノの中から照れが消えた。
ヒロインを大事にすると決めた。
今更なりふり構ってどうするんだ。
レノは一つ咳払いをすると、真面目な顔で言った。
「俺がヒロインを世界一幸せにすることを、ここに誓います」
そう言ってヒロインを抱き締めると、一際大きな歓声が上がった。
END
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