お兄ちゃんは心配性
ヒロイン
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ザックスの口添えのおかげか、俺とヒロインが話をしていても、ツォンさんは目くじらを立てなくなった。
その代わり、常に監視されてるような気がするのは気のせいか…?
そして、今日やっとヒロインを食事に誘った。
ここに至るまで、苦節数ヶ月――
よく耐えた、俺!
「レノ先輩って、面白いですね」
並んで歩きながら、隣でヒロインがくすくす笑う。
「あー、そうか?」
生まれてこの方、面白いと言われたのは初めてだ。
「だって…ころころ表情変わるんですもん」
やべ、嬉しすぎて顔に出た…
慌ててにやけかかった口元を手で隠したが、どうやら遅かったらしく、またヒロインが笑った。
「私、もっと怖い人かと思ってました」
「そりゃ心外だな。俺ほど面白くてイケてる男は、他にいないぞ、と」
「本当、そうですね」
そのヒロインの返事に、柄にもなくドキッとした。
もしかして、脈あり、か?
にっこり笑って見上げてくるヒロインが可愛すぎて、また心臓が跳ねた。
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一方その頃――
「近い、近すぎるぞ!ヒロイン!」
「あんまでかい声出したらバレるって」
レノとヒロインのあとを付ける男が二人。
「ツォン、大丈夫だって。あいつ、ヒロインちゃんにマジで惚れてるし、何もしないって…」
ツォンとザックスだった。
タークスであるツォンにとっては尾行など朝飯前――のはずだが。
「おのれ…レノ…!」
怒りのオーラを全身にまとい、すっかり尾行の心得を失念しているツォンに対し、ザックスは大きな溜息をついた。
「私の目の黒いうちは、ヒロインに指一本触れさせ…あぁ!」
「あら…」
さり気なくヒロインと手を繋いだレノを目にしたツォンが、リミットブレイクした。
「こうなったら…」
携帯を取り出したツォンに、ザックスがぎょっとする。
「ツォン!街中でヘリからの爆撃はマズイって!」
何とか必死でツォンを止め、街を戦場にするのを阻止したザックスは、さらに大きな溜息をついた。
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その代わり、常に監視されてるような気がするのは気のせいか…?
そして、今日やっとヒロインを食事に誘った。
ここに至るまで、苦節数ヶ月――
よく耐えた、俺!
「レノ先輩って、面白いですね」
並んで歩きながら、隣でヒロインがくすくす笑う。
「あー、そうか?」
生まれてこの方、面白いと言われたのは初めてだ。
「だって…ころころ表情変わるんですもん」
やべ、嬉しすぎて顔に出た…
慌ててにやけかかった口元を手で隠したが、どうやら遅かったらしく、またヒロインが笑った。
「私、もっと怖い人かと思ってました」
「そりゃ心外だな。俺ほど面白くてイケてる男は、他にいないぞ、と」
「本当、そうですね」
そのヒロインの返事に、柄にもなくドキッとした。
もしかして、脈あり、か?
にっこり笑って見上げてくるヒロインが可愛すぎて、また心臓が跳ねた。
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一方その頃――
「近い、近すぎるぞ!ヒロイン!」
「あんまでかい声出したらバレるって」
レノとヒロインのあとを付ける男が二人。
「ツォン、大丈夫だって。あいつ、ヒロインちゃんにマジで惚れてるし、何もしないって…」
ツォンとザックスだった。
タークスであるツォンにとっては尾行など朝飯前――のはずだが。
「おのれ…レノ…!」
怒りのオーラを全身にまとい、すっかり尾行の心得を失念しているツォンに対し、ザックスは大きな溜息をついた。
「私の目の黒いうちは、ヒロインに指一本触れさせ…あぁ!」
「あら…」
さり気なくヒロインと手を繋いだレノを目にしたツォンが、リミットブレイクした。
「こうなったら…」
携帯を取り出したツォンに、ザックスがぎょっとする。
「ツォン!街中でヘリからの爆撃はマズイって!」
何とか必死でツォンを止め、街を戦場にするのを阻止したザックスは、さらに大きな溜息をついた。
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