Bad Days, 7th.
ヒロイン
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「レノ。やっぱり戻れないかも」
解体中の爆弾に残る2本のコード。
『は?何言って――』
「映画でよくあるアレみたい」
電話の向こうで茫然としているだろうレノに、私は落ち着いて状況を伝えた。
「生きるか死ぬか――まさかここで選択する羽目になるとはねぇ」
最後の最後に、命を懸けた究極の選択。
さすが『超』最悪なだけあって、半端ないわ。
『残ってるのは…』
擦れたレノの声が緊張を煽る。
もう、そんな声出さないでよ。
「赤と黒。差し詰め、レノとタークスってとこね」
『…』
いつもみたく軽口叩いてよ。
「――レノ」
『…何だ?』
「私の机に、貯メダルしたカードあるからあげる」
私はナイフを握り直した。
『一体――』
「遺言よ」
明るく告げた言葉に、レノが絶句した。
ほら、何か冗談言ってみせて。
『縁起でもないこと、言うなよ…』
「結構貯めてたの。私の代わりに増やしといてね」
私は終話ボタンを押して、コードに手を伸ばした。
全く、最後の最後ぐらい、明るく見送ってよね。
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解体中の爆弾に残る2本のコード。
『は?何言って――』
「映画でよくあるアレみたい」
電話の向こうで茫然としているだろうレノに、私は落ち着いて状況を伝えた。
「生きるか死ぬか――まさかここで選択する羽目になるとはねぇ」
最後の最後に、命を懸けた究極の選択。
さすが『超』最悪なだけあって、半端ないわ。
『残ってるのは…』
擦れたレノの声が緊張を煽る。
もう、そんな声出さないでよ。
「赤と黒。差し詰め、レノとタークスってとこね」
『…』
いつもみたく軽口叩いてよ。
「――レノ」
『…何だ?』
「私の机に、貯メダルしたカードあるからあげる」
私はナイフを握り直した。
『一体――』
「遺言よ」
明るく告げた言葉に、レノが絶句した。
ほら、何か冗談言ってみせて。
『縁起でもないこと、言うなよ…』
「結構貯めてたの。私の代わりに増やしといてね」
私は終話ボタンを押して、コードに手を伸ばした。
全く、最後の最後ぐらい、明るく見送ってよね。
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