Bad Days, 7th.
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そう言ったレノは、いつものちゃらけた彼じゃなかった。
緊張に満ちた、仕事のときの顔。
嫌いじゃない。
でも――
「何言ってんの。あんたに爆弾解体みたいな緻密な作業は無理よ。さ、ここは任せて、行った行った」
しっしっ、と邪険に手を振るとレノがむっとして唇を尖らせた。
「それぐらいできるぞ、と。それに、バラすのに失敗しても俺の足なら逃げ切れる」
「失敗できないの。私たちがヘマしたら、スラムが吹っ飛ぶ」
つべこべ言わずに任せろと、半ば強引にレノを外へ出し、私は爆弾に向き合った。
「さすが最終日。半端じゃない不幸持ってきてくれちゃって…」
私の口元に自然と笑みが浮かんだ。
「残念だけど、私、死なないからね」
私は内ポケットに持っていた折り畳みナイフを出した。
残り、あと1時間。
タイマーは変わることなく、一定のリズムで0への時を刻んでいる。
「絶対、解体してやる」
私は迷わず1本目のコードを切った。
.
緊張に満ちた、仕事のときの顔。
嫌いじゃない。
でも――
「何言ってんの。あんたに爆弾解体みたいな緻密な作業は無理よ。さ、ここは任せて、行った行った」
しっしっ、と邪険に手を振るとレノがむっとして唇を尖らせた。
「それぐらいできるぞ、と。それに、バラすのに失敗しても俺の足なら逃げ切れる」
「失敗できないの。私たちがヘマしたら、スラムが吹っ飛ぶ」
つべこべ言わずに任せろと、半ば強引にレノを外へ出し、私は爆弾に向き合った。
「さすが最終日。半端じゃない不幸持ってきてくれちゃって…」
私の口元に自然と笑みが浮かんだ。
「残念だけど、私、死なないからね」
私は内ポケットに持っていた折り畳みナイフを出した。
残り、あと1時間。
タイマーは変わることなく、一定のリズムで0への時を刻んでいる。
「絶対、解体してやる」
私は迷わず1本目のコードを切った。
.