Bad Days, 7th.
ヒロイン
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「楽勝だぞ、と」
夜、闇夜に紛れて二人で敵地に乗り込み、1時間ほどで組織を壊滅させた。
最後の広間で敵ボスを倒し、ゲームクリア。
拍子抜けするぐらい張り合いのない仕事だった。
とんとん、とロッドで肩を叩きながら、レノが大きな欠伸をした。
緊張感の欠片もない。
ま、お互い様か。
「さ、帰るぞ…!?」
そうね、と相槌を打ちかけたが、急にレノの表情が強ばったので、言葉を飲み込んだ。
「ヒロイン、先帰ってろ」
「何?」
真剣そのもののレノの視線を追った。
だだっ広い広間の一角に、向けられた視線の先には、今最も見たくないものがあった。
「時限爆弾…」
うず高くつまれた火薬の量から考えて、爆発したらこの辺一帯のスラムは跡形もなく消し飛ぶだろう。
あれに気付かないとは、迂闊だった。
私が唇を噛んで悔しがると、レノがいつもの余裕に満ちた顔で言った。
「俺があれバラすから、ヒロインはここ出てツォンさんに連絡頼むぞ、と」
.
夜、闇夜に紛れて二人で敵地に乗り込み、1時間ほどで組織を壊滅させた。
最後の広間で敵ボスを倒し、ゲームクリア。
拍子抜けするぐらい張り合いのない仕事だった。
とんとん、とロッドで肩を叩きながら、レノが大きな欠伸をした。
緊張感の欠片もない。
ま、お互い様か。
「さ、帰るぞ…!?」
そうね、と相槌を打ちかけたが、急にレノの表情が強ばったので、言葉を飲み込んだ。
「ヒロイン、先帰ってろ」
「何?」
真剣そのもののレノの視線を追った。
だだっ広い広間の一角に、向けられた視線の先には、今最も見たくないものがあった。
「時限爆弾…」
うず高くつまれた火薬の量から考えて、爆発したらこの辺一帯のスラムは跡形もなく消し飛ぶだろう。
あれに気付かないとは、迂闊だった。
私が唇を噛んで悔しがると、レノがいつもの余裕に満ちた顔で言った。
「俺があれバラすから、ヒロインはここ出てツォンさんに連絡頼むぞ、と」
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