Bad Days, 7th.
ヒロイン
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最低最悪の1週間も今日で終わり。
今日は真っ直ぐ家に帰って、静かに日付が変わるのを待とう。
――the 7th day.
『運勢超最悪』の1週間は伊達じゃなかった。
初日、銀行強盗に巻き込まれ、ツォンさんにたっぷりお説教されたのを皮切りに、スロットで大敗、任務失敗、残業、レノの分まで書類整理――大から小からありとあらゆる不幸に見舞われた。
その度に隣で笑っていた赤毛にも腹が立った。
でも、それも今日でお仕舞いのはず。
今日一日を耐えれば、きっと明日からは人生バラ色だ。
だから、今日はおとなしく…
「レノ、ヒロイン、二人でこの組織を潰してきてくれ」
ツォンさんに任務を言い渡され、私は思わず肩を落とした。
任務が嫌なんじゃない。
むしろ他の任務に比べたら、格段に難易度は低い。
最も嫌なのは――
「ヒロインと一緒の任務とはツイてるぞ、と」
と、隣でへらっと能天気な顔をしているこの男だ。
「よろしくな」
「…よろしく」
『運勢超最悪』最終日の幕が開いた。
.
今日は真っ直ぐ家に帰って、静かに日付が変わるのを待とう。
――the 7th day.
『運勢超最悪』の1週間は伊達じゃなかった。
初日、銀行強盗に巻き込まれ、ツォンさんにたっぷりお説教されたのを皮切りに、スロットで大敗、任務失敗、残業、レノの分まで書類整理――大から小からありとあらゆる不幸に見舞われた。
その度に隣で笑っていた赤毛にも腹が立った。
でも、それも今日でお仕舞いのはず。
今日一日を耐えれば、きっと明日からは人生バラ色だ。
だから、今日はおとなしく…
「レノ、ヒロイン、二人でこの組織を潰してきてくれ」
ツォンさんに任務を言い渡され、私は思わず肩を落とした。
任務が嫌なんじゃない。
むしろ他の任務に比べたら、格段に難易度は低い。
最も嫌なのは――
「ヒロインと一緒の任務とはツイてるぞ、と」
と、隣でへらっと能天気な顔をしているこの男だ。
「よろしくな」
「…よろしく」
『運勢超最悪』最終日の幕が開いた。
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