Bad Days, 1st.
ヒロイン
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「大丈夫か!?」
静かになった銀行内に、切迫したレノの声が響いた。
「…じゃないな」
レノが頭を押さえた。
「どうすんだ、と」
レノの呆れたような視線を受け、私は肩を竦めた。
「やっちゃったもんは仕方ないわよ」
派手な銃撃戦を繰り広げたフロアは、凄惨たる有様。
あちこちから白い煙がまだ上がっていた。
「それより、私の身を心配すべきでしょ」
むっとしかめ面でレノを睨むと、レノは大きく溜息をついた。
「お前がこれくらいで死ぬわけないだろ」
殺しても死なないくせに、と悪態までつくこの男に私は瞳を潤ませて見上げた。
「怖かったのに…」
「嘘つけ。ま、同情誘うならツォンさんにしとけよ、と」
「何で?」
レノが意地の悪い顔をした。
「角生えてたぞ、と」
レノの一言で、私の毛が生えていると評判の心臓が一気に冷え込んだ。
「嘘…お願い!レノ、助けて!」
「嫌なこった」
べーっとレノが舌を出した。
「そんなこと言わずに…」
「うーん…そこまで頼まれると断りにくいぞ、と」
もう一押し!
「お願い」
「じゃあ1回ヤらせ…」
「死ね」
私の右ストレートが、レノの顔面を捉えた。
最悪の1週間は始まったばかり。
END?
2007/09/13
.
静かになった銀行内に、切迫したレノの声が響いた。
「…じゃないな」
レノが頭を押さえた。
「どうすんだ、と」
レノの呆れたような視線を受け、私は肩を竦めた。
「やっちゃったもんは仕方ないわよ」
派手な銃撃戦を繰り広げたフロアは、凄惨たる有様。
あちこちから白い煙がまだ上がっていた。
「それより、私の身を心配すべきでしょ」
むっとしかめ面でレノを睨むと、レノは大きく溜息をついた。
「お前がこれくらいで死ぬわけないだろ」
殺しても死なないくせに、と悪態までつくこの男に私は瞳を潤ませて見上げた。
「怖かったのに…」
「嘘つけ。ま、同情誘うならツォンさんにしとけよ、と」
「何で?」
レノが意地の悪い顔をした。
「角生えてたぞ、と」
レノの一言で、私の毛が生えていると評判の心臓が一気に冷え込んだ。
「嘘…お願い!レノ、助けて!」
「嫌なこった」
べーっとレノが舌を出した。
「そんなこと言わずに…」
「うーん…そこまで頼まれると断りにくいぞ、と」
もう一押し!
「お願い」
「じゃあ1回ヤらせ…」
「死ね」
私の右ストレートが、レノの顔面を捉えた。
最悪の1週間は始まったばかり。
END?
2007/09/13
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