Bad Days, 1st.
ヒロイン
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今週は、稀に見る『運勢超最悪』の日が続くらしい。
――Bad Days, 1st.
「うわ…すっからかん…」
昼になり、食堂へ行く前に財布の中身を確認して唖然とした。
だって、何も入っちゃいなかったから。
「レノー、金貸して」
「それは無理な相談だぞ、と」
「何で!?」
私がむっと眉を寄せると、レノがにこっと笑った。
「昨日スロット打って、すっちまったから」
うっ、私と一緒の理由…
能天気な顔して笑っている男と一緒のレベルだと思うと、自分が情けなくなってきた。
「じゃあお昼どうするの?」
一応心配して尋ねてみたが、すぐに後悔した。
「俺ぐらいになると、自然と女の子が奢ってくれるんだぞ、と」
そう、こいつはこういう奴だった。
悪怯れもせずこんなことを言う不届き者は、こいつぐらいだろう。
「あっそ」
「あ、何?妬いてんのか?」
レノがにやっと笑った。
「そうそう、妬いてんの」
私は適当にレノの話を受け流し、オフィスを出た。
「どこ行くんだ?」
「銀行」
ちらっと振り返った先に、面白くなさそうに唇を尖らせたレノがいた。
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――Bad Days, 1st.
「うわ…すっからかん…」
昼になり、食堂へ行く前に財布の中身を確認して唖然とした。
だって、何も入っちゃいなかったから。
「レノー、金貸して」
「それは無理な相談だぞ、と」
「何で!?」
私がむっと眉を寄せると、レノがにこっと笑った。
「昨日スロット打って、すっちまったから」
うっ、私と一緒の理由…
能天気な顔して笑っている男と一緒のレベルだと思うと、自分が情けなくなってきた。
「じゃあお昼どうするの?」
一応心配して尋ねてみたが、すぐに後悔した。
「俺ぐらいになると、自然と女の子が奢ってくれるんだぞ、と」
そう、こいつはこういう奴だった。
悪怯れもせずこんなことを言う不届き者は、こいつぐらいだろう。
「あっそ」
「あ、何?妬いてんのか?」
レノがにやっと笑った。
「そうそう、妬いてんの」
私は適当にレノの話を受け流し、オフィスを出た。
「どこ行くんだ?」
「銀行」
ちらっと振り返った先に、面白くなさそうに唇を尖らせたレノがいた。
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