女の戦い
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いやー、今日はマジでヤバかったぞ、と。
まさか後輩があれほどヒロインに張り合うとは。
想定外だな。
気軽に遊べる女だと思ったが、見込み違いってやつか。
まぁ、今日のところは飯も食えたし、ヒロインの可愛い一面も見れたし、よしとするか。
火遊びにもならなかったけどな。
それに――
「あれだけ言っときゃ、ヒロインもきっと――」
「私が何?」
背後から聞こえてきたのは、ヒロインの冷たい声だった。
恐る恐る振り返ると、腕を組んで目を細めて立つヒロインがいた。
「お、おかえり」
「ただいま」
こいつ、気配消して入ってきたな。
本当に素人かよ…
冷や汗をかく俺に追討ちを掛けるようにヒロインが詰め寄る。
「で、さっきの続きは?」
ヒロインの目が座っている。
これは何とか誤魔化さないとヤバイぞ、と!
「あ、いや…ヒロインも俺のこと信じるだろうなー、って…うっ」
ヒロインのパンチが、俺の鳩尾にクリティカルヒットした。
見事な腕前…
「信じてるわよ。私が隠れてるのを知ってて、わざとあんなこと言ったんじゃないって」
にっこり笑ったヒロインが、ますます恐怖を煽る。
「あー…そういうつもりじゃ…」
「そうよねぇ。百戦錬磨のレノさんは、そんな見え透いた手、使わないですよねー」
ははは…
全部お見通しってわけですか。
さすがヒロイン。
これは笑っとくしかないぞ、と。
「あ、悪いけどタバコ買ってきてくれない?怒りで我を忘れて、握り潰しちゃった」
と、ヒロインが投げ寄越したタバコの箱は、未開封にも関わらず、本当に見事なまでに握り潰されていた。
明日は我が身。
そんな言葉が脳裏を過った。
「…はい」
「寄り道しないで真っ直ぐ帰ってくるように」
「はい」
次回、女と男の戦い。
END?
2007/07/25
.
まさか後輩があれほどヒロインに張り合うとは。
想定外だな。
気軽に遊べる女だと思ったが、見込み違いってやつか。
まぁ、今日のところは飯も食えたし、ヒロインの可愛い一面も見れたし、よしとするか。
火遊びにもならなかったけどな。
それに――
「あれだけ言っときゃ、ヒロインもきっと――」
「私が何?」
背後から聞こえてきたのは、ヒロインの冷たい声だった。
恐る恐る振り返ると、腕を組んで目を細めて立つヒロインがいた。
「お、おかえり」
「ただいま」
こいつ、気配消して入ってきたな。
本当に素人かよ…
冷や汗をかく俺に追討ちを掛けるようにヒロインが詰め寄る。
「で、さっきの続きは?」
ヒロインの目が座っている。
これは何とか誤魔化さないとヤバイぞ、と!
「あ、いや…ヒロインも俺のこと信じるだろうなー、って…うっ」
ヒロインのパンチが、俺の鳩尾にクリティカルヒットした。
見事な腕前…
「信じてるわよ。私が隠れてるのを知ってて、わざとあんなこと言ったんじゃないって」
にっこり笑ったヒロインが、ますます恐怖を煽る。
「あー…そういうつもりじゃ…」
「そうよねぇ。百戦錬磨のレノさんは、そんな見え透いた手、使わないですよねー」
ははは…
全部お見通しってわけですか。
さすがヒロイン。
これは笑っとくしかないぞ、と。
「あ、悪いけどタバコ買ってきてくれない?怒りで我を忘れて、握り潰しちゃった」
と、ヒロインが投げ寄越したタバコの箱は、未開封にも関わらず、本当に見事なまでに握り潰されていた。
明日は我が身。
そんな言葉が脳裏を過った。
「…はい」
「寄り道しないで真っ直ぐ帰ってくるように」
「はい」
次回、女と男の戦い。
END?
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