女の戦い
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あった!
ボックスを開けて、タバコを1本――
…最悪、折れてる。
しかも、最後の1本だったのに…
どうしてツイてないときは、こう…いろんなもん重なるかな!
「レノ、タバコある?」
ソファの背もたれに顎を乗せてダイニングのレノに声を掛けた。
何故かぴたっと止んだ会話に居心地の悪さを感じ、私は軽く眉根を寄せた。
「あー、悪ぃ。さっき吸っちまった」
わざとらしく空箱を見せ付けるレノに無性に腹が立った。
買いに行けばいいんでしょ!
都合よく厄介払いできてよかったわね。
という心の声は一切出さず、私は静かに立ち上がった。
「仕方ないなぁ。買ってきてあげる」
晴れやかな笑顔でそう宣言すると、一瞬レノの顔が引きつった。
どうやら、かなり不味い状況であることに気付いたらしい。
今更遅い。
「悪ぃ、な」
「別にいいの。ついでだから」
そう、ついで。
ご飯も食べたかったし、ここにいたくなかったし、そのついでにタバコ買いに行くの。
「いってらっしゃい」
笑顔で私を送り出したのは後輩。
どうぞ、ごゆっくり。
そう言いたいのはわかってるんだからな!
「行ってきまーす」
私が帰ってくるまでに、どうにかしておけ。
レノにはきつい睨みをお見舞いして、私は外に出た。
コンビニでタバコとビール、おにぎりを買い、そのまま近くの公園に足を向けた。
公園もカップルだらけでちっとも心は晴れなかったけど、それでも家にいるよりましだった。
おにぎりをアテにビールを飲む。
なんて悲惨な光景だろう。
それはもう笑えるぐらいに。
お腹を満足させてタバコを吸いながら、2本目のビールに手を伸ばした。
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ボックスを開けて、タバコを1本――
…最悪、折れてる。
しかも、最後の1本だったのに…
どうしてツイてないときは、こう…いろんなもん重なるかな!
「レノ、タバコある?」
ソファの背もたれに顎を乗せてダイニングのレノに声を掛けた。
何故かぴたっと止んだ会話に居心地の悪さを感じ、私は軽く眉根を寄せた。
「あー、悪ぃ。さっき吸っちまった」
わざとらしく空箱を見せ付けるレノに無性に腹が立った。
買いに行けばいいんでしょ!
都合よく厄介払いできてよかったわね。
という心の声は一切出さず、私は静かに立ち上がった。
「仕方ないなぁ。買ってきてあげる」
晴れやかな笑顔でそう宣言すると、一瞬レノの顔が引きつった。
どうやら、かなり不味い状況であることに気付いたらしい。
今更遅い。
「悪ぃ、な」
「別にいいの。ついでだから」
そう、ついで。
ご飯も食べたかったし、ここにいたくなかったし、そのついでにタバコ買いに行くの。
「いってらっしゃい」
笑顔で私を送り出したのは後輩。
どうぞ、ごゆっくり。
そう言いたいのはわかってるんだからな!
「行ってきまーす」
私が帰ってくるまでに、どうにかしておけ。
レノにはきつい睨みをお見舞いして、私は外に出た。
コンビニでタバコとビール、おにぎりを買い、そのまま近くの公園に足を向けた。
公園もカップルだらけでちっとも心は晴れなかったけど、それでも家にいるよりましだった。
おにぎりをアテにビールを飲む。
なんて悲惨な光景だろう。
それはもう笑えるぐらいに。
お腹を満足させてタバコを吸いながら、2本目のビールに手を伸ばした。
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