from Heaven with Love
ヒロイン
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世界で一番空に近く、最も汚れた場所――神羅ビルの屋上にヒロインを連れてきた。
そこでヒロインは惚けたように空を見つめていた。
俺もヒロインに倣って空を眺めてみる。
何の変哲もない青空だ。
さして珍しいもんじゃない。
何が楽しいのか、ヒロインは俺が飽きてタバコを吸い出しても、吸い終わっても、まだじっと空に視線を向けていた。
しばらくしてヒロインは、一言感想を言った。
「まだずっと、空は遠いのね」と。
そう言ったヒロインは満足そうに笑い。
その場に倒れた。
そのまま、ヒロインがもう一度空を眺めることはなかった。
それから俺は、毎日屋上に足を運ぶようになった。
空を愛した彼女に会える気がして。
「ヒロイン、今日もいい天気だぞ、と」
きっと彼女は今、誰よりも空に近い場所で、青空を眺めている。
END
2007/02/19
.
そこでヒロインは惚けたように空を見つめていた。
俺もヒロインに倣って空を眺めてみる。
何の変哲もない青空だ。
さして珍しいもんじゃない。
何が楽しいのか、ヒロインは俺が飽きてタバコを吸い出しても、吸い終わっても、まだじっと空に視線を向けていた。
しばらくしてヒロインは、一言感想を言った。
「まだずっと、空は遠いのね」と。
そう言ったヒロインは満足そうに笑い。
その場に倒れた。
そのまま、ヒロインがもう一度空を眺めることはなかった。
それから俺は、毎日屋上に足を運ぶようになった。
空を愛した彼女に会える気がして。
「ヒロイン、今日もいい天気だぞ、と」
きっと彼女は今、誰よりも空に近い場所で、青空を眺めている。
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2007/02/19
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