右斜め前の指定席
ヒロイン
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あれから一年。
ヒロインが座っていた席はまだ空っぽのまま。
‐右斜め前の指定席‐
朝。
いつも通りの時間に出社。
夕方。
いつも通りの時間に退社。
何一つ変化のない日常。
あの日から変わったのは、ヒロインがいなくなったことだけ。
「レノ、久しぶりに飲みに行かないか?」
就業時間になり、正面に座るルードが声を掛けてきた。
「お前が誘うなんて珍しいこともあるもんだ、と」
俺は軽く笑って席を立った。
たまには相棒も構ってやらないとな。
俺たちは適当に仕事を切り上げ、いつものバーへと向かった。
ルードはいつも無口だ。
俺も、黙って歩いた。
メインストリートのネオンも街並みも、何一つ変わらない。
でも、この空虚な気持ちは一体何だ?
俺の右斜め前の席はまだ空っぽのまま。
俺の中の、お前の指定席だった場所も、まだ空っぽのままだ。
END
2006/05/29
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ヒロインが座っていた席はまだ空っぽのまま。
‐右斜め前の指定席‐
朝。
いつも通りの時間に出社。
夕方。
いつも通りの時間に退社。
何一つ変化のない日常。
あの日から変わったのは、ヒロインがいなくなったことだけ。
「レノ、久しぶりに飲みに行かないか?」
就業時間になり、正面に座るルードが声を掛けてきた。
「お前が誘うなんて珍しいこともあるもんだ、と」
俺は軽く笑って席を立った。
たまには相棒も構ってやらないとな。
俺たちは適当に仕事を切り上げ、いつものバーへと向かった。
ルードはいつも無口だ。
俺も、黙って歩いた。
メインストリートのネオンも街並みも、何一つ変わらない。
でも、この空虚な気持ちは一体何だ?
俺の右斜め前の席はまだ空っぽのまま。
俺の中の、お前の指定席だった場所も、まだ空っぽのままだ。
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