I wish...
ヒロイン
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結局レノからは逃げられず、その日はそのまま寝てしまった。
あの万年発情男め。
その後も「クリスマスだ」と騒ぎ立ててみたけど、レノはミジンコ程も興味を示してくれなかった。
そしてついに、今日はクリスマス・イブ…
「行ってきます、と」
今日もいつもどおり仕事に行くレノを玄関で見送る。
相変わらずクリスマスの「ク」の字すら口に出さない。
「いってらっさ~い」
パジャマのまま、私はひらひら適当に手を振ってレノを送り出した。
朝食の片付け、掃除、洗濯を終える頃にはお昼になっていた。
カップ麺にお湯を注ぎ、一人寂しくお昼ご飯。
テレビを点けると、どの番組もクリスマス一色。
ニュースでは8番街の巨大ツリーのある公園を中継していたが、画面に映るのは仲睦まじいカップルばかり。
部屋で一人カップ麺を啜る自分と比較なんてした日にゃ……虚しくて溜息しか出ない。
アナウンサーは最後に、ツリーが夜に点灯されると言い、次のニュースを読み始めた。
きっと8番街の公園は、夜には幸せそうなカップルでいっぱいになるんだろう。
なんて、他人事のように思った。
私が行きたいって言っても、レノは嫌がるんだろうな。
今年も一人か、と思ったら何だか人恋しくなって、私は身仕度をしてクリスマスに沸き返る街に繰り出した。
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あの万年発情男め。
その後も「クリスマスだ」と騒ぎ立ててみたけど、レノはミジンコ程も興味を示してくれなかった。
そしてついに、今日はクリスマス・イブ…
「行ってきます、と」
今日もいつもどおり仕事に行くレノを玄関で見送る。
相変わらずクリスマスの「ク」の字すら口に出さない。
「いってらっさ~い」
パジャマのまま、私はひらひら適当に手を振ってレノを送り出した。
朝食の片付け、掃除、洗濯を終える頃にはお昼になっていた。
カップ麺にお湯を注ぎ、一人寂しくお昼ご飯。
テレビを点けると、どの番組もクリスマス一色。
ニュースでは8番街の巨大ツリーのある公園を中継していたが、画面に映るのは仲睦まじいカップルばかり。
部屋で一人カップ麺を啜る自分と比較なんてした日にゃ……虚しくて溜息しか出ない。
アナウンサーは最後に、ツリーが夜に点灯されると言い、次のニュースを読み始めた。
きっと8番街の公園は、夜には幸せそうなカップルでいっぱいになるんだろう。
なんて、他人事のように思った。
私が行きたいって言っても、レノは嫌がるんだろうな。
今年も一人か、と思ったら何だか人恋しくなって、私は身仕度をしてクリスマスに沸き返る街に繰り出した。
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