It's the End.
ヒロイン
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「レノ、私…「幸せになれよ」
ヒロインの言葉を遮って言った。
ヒロインの目が潤む。
「俺はお前を泣かせてばかりだったけど、あいつはそんなことないだろう?」
ヒロインの目から、涙が零れた。
俺は苦笑して、ヒロインの涙を指で拭ってやる。
「俺じゃ、ヒロインを幸せにしてやれない」
ヒロインは手で顔を覆った。
俺じゃダメなんだ。
またヒロインを泣かせてしまう。
だから――
「俺のことは、もう忘れろ」
必死に声を押し殺して泣くヒロインを抱き締めてやりたい。
その衝動を必死で抑えようと、俺は拳をきつく握る。
今ヒロインを抱き締めたら、ヒロインの中に俺が残ってしまう。
俺なんか、消えてしまった方がいい。
忘れて、幸せになってくれ。
「ありがとう。お幸せに…」
俺はヒロインに背を向け歩きだした。
一緒にいてくれて
愛してくれて
終わらせてくれて
ありがとう――
END
2005/11/14
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