It's the End.
ヒロイン
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「結婚、おめでとう」
ひがみでも何でもなく、心の底から言えた。
俺の言葉に、ヒロインは弾かれたように顔を上げた。
困ったような、悲しいような、泣きそうな顔を。
「何だ、マリッジブルーか?」
「…そんなんじゃ、ない…‥」
またヒロインは、俺から目を逸らし、顔を伏せた。
俺は嘆息して、空を仰いだ。
そして。
「もうそんな顔するな。幸せが逃げてくぞ、と」
敢えて悪戯っぽく言うことで、やっとヒロインの表情が解れてきた。
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