旧拍手小説集
ヒロイン
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関西弁ヒロイン2
あかん。
こんなにレノのこと好きになるなんて、思ってへんかった。
意地悪やし、女たらしやし、全然私のタイプやなかったのに。
「なぁ、レノ」
「んー」
隣で微睡んでいたレノが、少しだけ目を開けた。
「レノのこと、本気で好きやわ」
唐突に私の口から出たぶっきらぼうな告白に、レノは苦笑する。
「好きって言うなら、もっと感情込めろよ」
つんと指で私の額を小突き、意地悪く笑ったレノは突然真剣な顔をした。
「好きだぞ、ヒロイン」
面と向かってレノに言われ、自分でわかるぐらい私の顔は真っ赤で。
でも、意地っ張りな私は、嬉しくても嬉しいなんて言ってやらない。
「イキナリ何言うてんねん!ほんまアホやな…」
いつものように罵声を浴びせ、私はレノに背を向けた。
そのとき一瞬見せたレノの苦笑い。
全てお見通しと言わんばかりのその視線から逃げるように、私は目を閉じた。
私がキツイこと言うのも、照れ隠しって知ってるんやね。
まったく、レノには適わへんわ。
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あかん。
こんなにレノのこと好きになるなんて、思ってへんかった。
意地悪やし、女たらしやし、全然私のタイプやなかったのに。
「なぁ、レノ」
「んー」
隣で微睡んでいたレノが、少しだけ目を開けた。
「レノのこと、本気で好きやわ」
唐突に私の口から出たぶっきらぼうな告白に、レノは苦笑する。
「好きって言うなら、もっと感情込めろよ」
つんと指で私の額を小突き、意地悪く笑ったレノは突然真剣な顔をした。
「好きだぞ、ヒロイン」
面と向かってレノに言われ、自分でわかるぐらい私の顔は真っ赤で。
でも、意地っ張りな私は、嬉しくても嬉しいなんて言ってやらない。
「イキナリ何言うてんねん!ほんまアホやな…」
いつものように罵声を浴びせ、私はレノに背を向けた。
そのとき一瞬見せたレノの苦笑い。
全てお見通しと言わんばかりのその視線から逃げるように、私は目を閉じた。
私がキツイこと言うのも、照れ隠しって知ってるんやね。
まったく、レノには適わへんわ。
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