Nightmare before Christmas.
ヒロイン
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「おい、起きろ」
ぺちぺち。
「んー」
何度か頬を軽く叩かれ、私は意識を取り戻した。
ゆっくりと目を開けると、そこには赤髪男の顔があった。
「あー!!」
私は勢い良く起き上がり、思わずレノの顔を指差して叫んだ。
レノは耳を塞いで私から離れた。
「それだけ元気なら、大丈夫そうだな」
レノはじゃあな、と私に言うと、背を向けて手を振った。
このまま別れたんじゃ、もう会えなくなる。
「ちょっと待って!」
気が付けば、私は考えなしに叫んでいた。
レノが怪訝な表情でこちらに振り返った。
「えーっと…」
私は視線を空に彷徨わせて必死で考えた。
……
…
!
「あ、そうだ。これ!服、ありがと」
いつのまにか破かれた服の代わりに、私にレノの上着が掛けられていた。
私を見殺しにしようとしたとは思えない気遣いに、ちょっとうれしくなる。
ぷっ、とレノが吹き出した。
「お前、面白い女だな、と。こういうときは『怖かった』とか言って泣くだろ、普通」
レノに言われて考える。
「ん、そうかもね」
私は普通に考えて言っただけだが、何故かレノは腹を抱えて笑いだした。
わけがわからず私は目を瞬いた。
「気に入ったぞ、と。お前、名前は?」
「ヒロイン」
レノはククッと笑うと私に近付き、耳元で囁いた。
瞬時に私の顔が真っ赤になる。
レノはにっと意地悪く笑い去っていった。
「バカ…」
「次は俺みたいないい男を捕まえろよ、ヒロイン」
END...?
2005/11/08
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ぺちぺち。
「んー」
何度か頬を軽く叩かれ、私は意識を取り戻した。
ゆっくりと目を開けると、そこには赤髪男の顔があった。
「あー!!」
私は勢い良く起き上がり、思わずレノの顔を指差して叫んだ。
レノは耳を塞いで私から離れた。
「それだけ元気なら、大丈夫そうだな」
レノはじゃあな、と私に言うと、背を向けて手を振った。
このまま別れたんじゃ、もう会えなくなる。
「ちょっと待って!」
気が付けば、私は考えなしに叫んでいた。
レノが怪訝な表情でこちらに振り返った。
「えーっと…」
私は視線を空に彷徨わせて必死で考えた。
……
…
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「あ、そうだ。これ!服、ありがと」
いつのまにか破かれた服の代わりに、私にレノの上着が掛けられていた。
私を見殺しにしようとしたとは思えない気遣いに、ちょっとうれしくなる。
ぷっ、とレノが吹き出した。
「お前、面白い女だな、と。こういうときは『怖かった』とか言って泣くだろ、普通」
レノに言われて考える。
「ん、そうかもね」
私は普通に考えて言っただけだが、何故かレノは腹を抱えて笑いだした。
わけがわからず私は目を瞬いた。
「気に入ったぞ、と。お前、名前は?」
「ヒロイン」
レノはククッと笑うと私に近付き、耳元で囁いた。
瞬時に私の顔が真っ赤になる。
レノはにっと意地悪く笑い去っていった。
「バカ…」
「次は俺みたいないい男を捕まえろよ、ヒロイン」
END...?
2005/11/08
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