旧拍手小説集
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
関西弁ヒロイン
最近、俺にはちょっとした悩みがある。
それは、俺の彼女の言葉使い。
「なぁ…」
「……」
「なぁって…」
「なんやねん、うっさいな!」
「なぁ、シたくなってきたぞ、と」
「今テレビ見てんねん。一人で勝手にしたらえぇやん」
…グサッ。
いやいや、負けるな俺!
「ちょっと冷たくないか、最近…」
「はぁ?何言うてんねん。あんたが自分勝手なだけちゃうの?」
テレビぐらいゆっくり見せろとキツイ口調で言い放ち、ヒロインは再びテレビに視線を移す。
な。
怖いだろ…?
これ以上しつこくすると、さらに俺をあのキツイ言葉で罵倒するからやめておく。
引き際が肝心ってやつだ。
溜息をついて、俺はヒロインから離れた。
「あー、レノ?」
視線は相変わらずテレビに向けたまま、突然ヒロインが言った。
「後でゆっくりシようね」
振り返って片目を瞑ったヒロイン。
さっきまでとのギャップに、俺の方がドキッとさせられる。
ヒロインはしてやったりと、意地悪く笑っていた。
適わないな。
「俺を待たせるんだから、今日は覚悟しとけよ、と」
「レノこそ、途中でバテたらしばきやで!」
…やっぱ怖いぞ、と。
.
最近、俺にはちょっとした悩みがある。
それは、俺の彼女の言葉使い。
「なぁ…」
「……」
「なぁって…」
「なんやねん、うっさいな!」
「なぁ、シたくなってきたぞ、と」
「今テレビ見てんねん。一人で勝手にしたらえぇやん」
…グサッ。
いやいや、負けるな俺!
「ちょっと冷たくないか、最近…」
「はぁ?何言うてんねん。あんたが自分勝手なだけちゃうの?」
テレビぐらいゆっくり見せろとキツイ口調で言い放ち、ヒロインは再びテレビに視線を移す。
な。
怖いだろ…?
これ以上しつこくすると、さらに俺をあのキツイ言葉で罵倒するからやめておく。
引き際が肝心ってやつだ。
溜息をついて、俺はヒロインから離れた。
「あー、レノ?」
視線は相変わらずテレビに向けたまま、突然ヒロインが言った。
「後でゆっくりシようね」
振り返って片目を瞑ったヒロイン。
さっきまでとのギャップに、俺の方がドキッとさせられる。
ヒロインはしてやったりと、意地悪く笑っていた。
適わないな。
「俺を待たせるんだから、今日は覚悟しとけよ、と」
「レノこそ、途中でバテたらしばきやで!」
…やっぱ怖いぞ、と。
.