夢小説 狗巻棘
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの人の声の調子がおかしい。いつもより、なんとなく低い気がする。風邪気味なのって聞いたら、何でと首をひねられる。だって声が、と喉を指差すと、あー、と合点がいった様子で、その人は喉をさすった。戻すの忘れてた、あーあー、んー、こんな感じだっけ。喉元をさすり、こね回しながらその人は声を発する。声の音域は階段を駆け上がるように変化して、いつもの調子に戻っていった。呪力を集中させてな、声帯を縮めんだよ、慣れるとけっこう便利だぜ。ふーんと俺は返し、そして気づく。高菜、めんたい、しゃけおかか? 俺の質問にその人は首を捻りながら答えた。そりゃできるけど。しおむすび? 呪力溜めて、こうなったらいいなーってイメージするだけ。しゃけ、しゃけ。でもお前は喉あんまいじんねー方がいいぞ。んっふふふ、ツナマーヨ。勘違いをしてるその人が可愛くて、むちゅっと頬っぺたにキスをして帰った。スキップで駆けて自室に戻る。ベッドの上であぐらを組み、精神を統一した。腹の奥に呪力を集中させる。そうして練った呪力をゆっくりと下へ移動させ、ズボンの中のそれを取り出す。イメージするのは常に今以上の自分だ。はやる気持ちを抑えて、深く息を吐く。縮めるのが可能なら、その逆だってできるはずだもんな。