夢小説 狗巻棘
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※会話文のみ
「男ども朝からうるせえぞ。廊下まで聞こえてるじゃねえか」
「おかかぁ、おかかぁ」
「よしよし、パンダさんの胸で泣け」
「真希さん聞いて。狗巻くんのピンチなんだ」
「確実しょうもねえが暇だから聞いてやろう」
かくかくしかじか
「ほお、つまりあの人が京都出張、ペアは東堂だから目をつけられるだろうと」
「ふあまお……ひゃえいうあ……」
「毛皮に声が吸い込まれてる」
「パンダ分かるか?」
「短い蜜月だった……とよ。棘、おまえ蜜月なんて言葉知ってたのか」
「しょうもねえわまじで」
「真希さん!」
「だってしょうもねえだろ。目つけられたら何だっつうんだ。お前と付き合ってる時点で東堂にはなびかんだろう」
「……ほはは……へうあいお」
「え!? 付き合ってないのか?」
「えっ」
「はあ!?」
「いうあ、ひゃえふあふあ、あうあうあう……」
「……パンダわかるか?」
「付き合ってると思うけど実際きっちり付き合いましょうとか言ってないんだと……」
「そうだったんだ……」
「そんな微妙な立場のくせに週3で家行ってたのか?」
「ひゃえ」
「これって普通のことなの?」
「憂太、お前が分かんねえんじゃ私ら誰も分かんねえよ」
「んーでもよぉ、月9見てると、人間のつがいって、言葉ではっきり言わなくてもなんとなーくそういう風になってる気がする。俺パンダだからよく分からんけど」
「大人の恋愛ってすごい」
「たらし男が何言ってんだか……つまり、実質彼氏なのか何なのかよく分からない、微妙な立ち位置の自分だから、東堂に取って替わられないか不安になってると」
「なるほど、それで絶望してたんだね」
「変態とおにぎりマンじゃ似たようなもんだしな」
「日本とブラジルなみに違うと思うな」
「パンダさん的にもその2人は対極と思われ」
「どぉーでもいいんだよ、この場合、棘も東堂も、付き合ってるも付き合ってねえも問題じゃねえだろ。自分のこと好き好き言ってる男に合鍵渡して週3で家に上げてやってんだ、何をどう考えても憎からずは思ってんだろ」
「ま、それは一理あるよな。確か付き合いもなげえんだったよな。棘が小学生の時からだろ?」
「へえ。2人のこと初めて見た時から、なんだかすごくお似合いだなと思ってたんだ。幼なじみ、みたいな関係なんだね、納得だよ」
「おら、憂太さんのありがた〜いお墨付きだ」
「ちょっとでも気は晴れたか? 棘さんよ」
「……ほはは、はいなふる、はかあ、ふなふな」
「あぁ? パンダにめりこんだまま喋んなよ」
「パンダくん、分かる?」
「ん〜……パイナップルは本気出すと手強いし、何度もアタックされるうちにあの人もほだされそう、だってよ。そうかあ?」
「……ああ〜、言っていいか? 私我慢したぞ」
「え? 真希さんまさか」
「すうーー」
「嘘でしょ、パンダくん、狗巻くんの耳を塞いで!」
「任せろ!」
「めそめそめそめそうぜーーんだよ! てめえの女寝取られるのが嫌なら首輪でも付けとけよ! この、くそ、にぎり飯野郎が!!」
ビリビリビリ
「おーん」
「あっ、棘泣いちゃったぞ真希。めっ!」
「めっ! だよ真希さんっ」
「はあー? 私にしてはすげー優しくしてるんだが。あの人といいお前らといい棘に甘すぎるぞ」
「それでも今のは言葉が過ぎるぞ。おーよしよし」
「ひいん」
「泣かないで、狗巻くん……(ところで寝取られるって言葉、昨日の映画でもあったよね。どういう意味なの?)」
「(プロレスの寝技みたいなもんだぜ、憂太)棘、何にせよ心配しすぎだ。あの人のことだから、今日から東堂といい感じになったからお前とはもうさよなら! とはならねえだろう? そんなに薄情な人か?」
「ほかかぁ……すん」
「まあ、東堂が迫るのは確実だけどな」
「おーんっ」
「こらっ真希っ」
「真希さんっ」
「事実を言ってるだけだ。東堂の好み知ってんだろお前ら」
「……」
「……」
「おんっおんっおおんっおんっ」
「泣きが佳境に入ったな」
「無力なパンダを許せ。もふもふで受け止めてやることしか俺には……」
「げ、元気を出して狗巻くんっ。パンダくんも諦めないでっ。東堂くんが興味を持たないように、何とか考えてみようよ。真希さんも耳掃除してないでほら」
「つってもよお、まず前提が無理だろ。あの変態が興味持たないってのがまず無理」
「そこはもう避けられないよなあ。そんで食い気味に飛んでくるわけだ、お馴染みの質問が……」
「好きなタイプを教えろってやつな。くだんね」
「そうか? 俺は聞かれた時、真面目に考えたぞ」
「へえ、何て答えたんだよ」
「俺くらいかわいいメスって答えた」
「東堂のしらけたツラが目に浮かぶ」
「いや? 上野にはいるんじゃあないか? とか言ってたぞ。呆れ顔で」
「やっぱしらけてんじゃねえか」
「あ」
「ん?」
「どうしたもやし」
「ひらめきの憂太さんか?」
「……ちょっと思いついたこと言っていい? 東堂くんの興味を削ぐ方向で考えてみた」
ひそひそひそ
「いけるかもしれんな」
「そうかな?! 嬉しいっ腕が鳴るや」
「ふなまよ。ひん」
「不細工なつらしやがって……おらっペンかせ。どうせならこいつに寄せた要素で作るぞ」
「……なんだかんだ真希も棘に甘いよな」
「甘いっていうより、泣かせたことに責任感じてるんじゃないかな」
「でも、最後にはやっぱり協力してくれるよね」
「パンダそれ知ってる。ツンデレってやつ」
「ふふっひゃえひゃえ」
「うるせえ!」
「好きな男のタイプを教えてくれないか」
「待ってたぜ。ズバリ答えよう。ジャニーズジュニアみてーな男がタイプだ」
「……は?」
「美少年がタイプだ」
「は?」
「実家の太い美少年だと尚いい」
「その紙は何だ」
「気にするなカンペだ。えーとどこ読んでたっけ……初めからいくか……私が好きなタイプは以下のような男です。まず料理が上手い、ファッションに興味がある、そんで癒し系、優しい、困った時にすぐ助けてくれる、お花を育ててる、かっこいい、寡黙だがいざという時には男気を見せる、縁の下の力持ちタイプ、髪型がパイナップルではない、デカすぎず持ち運びに優れたコンパクトサイズ、準1級、高収入が見込めて将来有望、美少年、顔がジャニーズジュニア、実家が太い」
「さっき聞いたやつが混じってるぞ。まだ続くのか?」
「待ってくれ、折り目の下に何か……インクが滲んでて読みにくいな……なになに、おにぎりの具でしゃべるとサイコーとな。はっはははウケる」
「俺の意見を言っていいか?」
「待たせて悪いな。どうぞ」
「つ ま ら ん」
「急に大声出すなよっ。田中さん(運転手)びっくりさせただろ」
「あまりにつまらなくて耐えられなかった。すまん」
「けなすか謝るかどっちかにしよーぜ」
「タッパが小さいのが良いとか正気か?」
「正気なんじゃね? つか色々言ったけどそこなんだな」
「その要素が一番理解できない」
「世の中みんな私とお前みたいなのだったらうんざりするだろ」
「退屈しないで済みそうだが」
「むさくるしいから嫌だなあ。この車だって見てみろよ、ぎゅうぎゅうじゃん」
「……しかし惜しいな、他にはないのか? お前ほどの女ならあるだろう。他に、俺を驚愕させるような、好きなタイプが」
「すげー不本意に期待されてる。うーん、つってもカンペはさっきのが全部だしなあ……私の言葉で悪いけど、正直なやつとかいいと思う」
「さっきよりはマシだが、あえて言おう。つぅ〜まらん」
「失礼な野郎だ」
「理屈を聞かせろ。それから判断する」
「理屈っつってもよお、この業界、慣れてくるほど隠して探ってーが当たり前になってくるだろ。そんなかで真っ直ぐ言いたいこと言えるやつとか、すげーと思わねえ?」
「思わん。押し通す強さとそれに伴う実力がないから隠して探る羽目になるだけだ。そういう意味で正直さを貫けるやつは強いのかもしれないが、俺にとっては特に魅力ではない」
「自分で間に合ってますってか。ぐうの根もでねえな」
「だがお前の言ってる意味がかけらも理解できない俺ではない。どんな人間にも弱さはある……」
「東堂……」
「とりあえずお前はシスター候補の末席に加えておこう」
「何だそれ」
「俺の姉である権利だ」
「年上って分かってんなら敬語使えよ」
「萎えたから使わない」
「帰りて〜」
「口調が雑な人間が目下とて人に敬語を強制するのも妙な話だ」
「帰りたいですね〜」
「男ども朝からうるせえぞ。廊下まで聞こえてるじゃねえか」
「おかかぁ、おかかぁ」
「よしよし、パンダさんの胸で泣け」
「真希さん聞いて。狗巻くんのピンチなんだ」
「確実しょうもねえが暇だから聞いてやろう」
かくかくしかじか
「ほお、つまりあの人が京都出張、ペアは東堂だから目をつけられるだろうと」
「ふあまお……ひゃえいうあ……」
「毛皮に声が吸い込まれてる」
「パンダ分かるか?」
「短い蜜月だった……とよ。棘、おまえ蜜月なんて言葉知ってたのか」
「しょうもねえわまじで」
「真希さん!」
「だってしょうもねえだろ。目つけられたら何だっつうんだ。お前と付き合ってる時点で東堂にはなびかんだろう」
「……ほはは……へうあいお」
「え!? 付き合ってないのか?」
「えっ」
「はあ!?」
「いうあ、ひゃえふあふあ、あうあうあう……」
「……パンダわかるか?」
「付き合ってると思うけど実際きっちり付き合いましょうとか言ってないんだと……」
「そうだったんだ……」
「そんな微妙な立場のくせに週3で家行ってたのか?」
「ひゃえ」
「これって普通のことなの?」
「憂太、お前が分かんねえんじゃ私ら誰も分かんねえよ」
「んーでもよぉ、月9見てると、人間のつがいって、言葉ではっきり言わなくてもなんとなーくそういう風になってる気がする。俺パンダだからよく分からんけど」
「大人の恋愛ってすごい」
「たらし男が何言ってんだか……つまり、実質彼氏なのか何なのかよく分からない、微妙な立ち位置の自分だから、東堂に取って替わられないか不安になってると」
「なるほど、それで絶望してたんだね」
「変態とおにぎりマンじゃ似たようなもんだしな」
「日本とブラジルなみに違うと思うな」
「パンダさん的にもその2人は対極と思われ」
「どぉーでもいいんだよ、この場合、棘も東堂も、付き合ってるも付き合ってねえも問題じゃねえだろ。自分のこと好き好き言ってる男に合鍵渡して週3で家に上げてやってんだ、何をどう考えても憎からずは思ってんだろ」
「ま、それは一理あるよな。確か付き合いもなげえんだったよな。棘が小学生の時からだろ?」
「へえ。2人のこと初めて見た時から、なんだかすごくお似合いだなと思ってたんだ。幼なじみ、みたいな関係なんだね、納得だよ」
「おら、憂太さんのありがた〜いお墨付きだ」
「ちょっとでも気は晴れたか? 棘さんよ」
「……ほはは、はいなふる、はかあ、ふなふな」
「あぁ? パンダにめりこんだまま喋んなよ」
「パンダくん、分かる?」
「ん〜……パイナップルは本気出すと手強いし、何度もアタックされるうちにあの人もほだされそう、だってよ。そうかあ?」
「……ああ〜、言っていいか? 私我慢したぞ」
「え? 真希さんまさか」
「すうーー」
「嘘でしょ、パンダくん、狗巻くんの耳を塞いで!」
「任せろ!」
「めそめそめそめそうぜーーんだよ! てめえの女寝取られるのが嫌なら首輪でも付けとけよ! この、くそ、にぎり飯野郎が!!」
ビリビリビリ
「おーん」
「あっ、棘泣いちゃったぞ真希。めっ!」
「めっ! だよ真希さんっ」
「はあー? 私にしてはすげー優しくしてるんだが。あの人といいお前らといい棘に甘すぎるぞ」
「それでも今のは言葉が過ぎるぞ。おーよしよし」
「ひいん」
「泣かないで、狗巻くん……(ところで寝取られるって言葉、昨日の映画でもあったよね。どういう意味なの?)」
「(プロレスの寝技みたいなもんだぜ、憂太)棘、何にせよ心配しすぎだ。あの人のことだから、今日から東堂といい感じになったからお前とはもうさよなら! とはならねえだろう? そんなに薄情な人か?」
「ほかかぁ……すん」
「まあ、東堂が迫るのは確実だけどな」
「おーんっ」
「こらっ真希っ」
「真希さんっ」
「事実を言ってるだけだ。東堂の好み知ってんだろお前ら」
「……」
「……」
「おんっおんっおおんっおんっ」
「泣きが佳境に入ったな」
「無力なパンダを許せ。もふもふで受け止めてやることしか俺には……」
「げ、元気を出して狗巻くんっ。パンダくんも諦めないでっ。東堂くんが興味を持たないように、何とか考えてみようよ。真希さんも耳掃除してないでほら」
「つってもよお、まず前提が無理だろ。あの変態が興味持たないってのがまず無理」
「そこはもう避けられないよなあ。そんで食い気味に飛んでくるわけだ、お馴染みの質問が……」
「好きなタイプを教えろってやつな。くだんね」
「そうか? 俺は聞かれた時、真面目に考えたぞ」
「へえ、何て答えたんだよ」
「俺くらいかわいいメスって答えた」
「東堂のしらけたツラが目に浮かぶ」
「いや? 上野にはいるんじゃあないか? とか言ってたぞ。呆れ顔で」
「やっぱしらけてんじゃねえか」
「あ」
「ん?」
「どうしたもやし」
「ひらめきの憂太さんか?」
「……ちょっと思いついたこと言っていい? 東堂くんの興味を削ぐ方向で考えてみた」
ひそひそひそ
「いけるかもしれんな」
「そうかな?! 嬉しいっ腕が鳴るや」
「ふなまよ。ひん」
「不細工なつらしやがって……おらっペンかせ。どうせならこいつに寄せた要素で作るぞ」
「……なんだかんだ真希も棘に甘いよな」
「甘いっていうより、泣かせたことに責任感じてるんじゃないかな」
「でも、最後にはやっぱり協力してくれるよね」
「パンダそれ知ってる。ツンデレってやつ」
「ふふっひゃえひゃえ」
「うるせえ!」
「好きな男のタイプを教えてくれないか」
「待ってたぜ。ズバリ答えよう。ジャニーズジュニアみてーな男がタイプだ」
「……は?」
「美少年がタイプだ」
「は?」
「実家の太い美少年だと尚いい」
「その紙は何だ」
「気にするなカンペだ。えーとどこ読んでたっけ……初めからいくか……私が好きなタイプは以下のような男です。まず料理が上手い、ファッションに興味がある、そんで癒し系、優しい、困った時にすぐ助けてくれる、お花を育ててる、かっこいい、寡黙だがいざという時には男気を見せる、縁の下の力持ちタイプ、髪型がパイナップルではない、デカすぎず持ち運びに優れたコンパクトサイズ、準1級、高収入が見込めて将来有望、美少年、顔がジャニーズジュニア、実家が太い」
「さっき聞いたやつが混じってるぞ。まだ続くのか?」
「待ってくれ、折り目の下に何か……インクが滲んでて読みにくいな……なになに、おにぎりの具でしゃべるとサイコーとな。はっはははウケる」
「俺の意見を言っていいか?」
「待たせて悪いな。どうぞ」
「つ ま ら ん」
「急に大声出すなよっ。田中さん(運転手)びっくりさせただろ」
「あまりにつまらなくて耐えられなかった。すまん」
「けなすか謝るかどっちかにしよーぜ」
「タッパが小さいのが良いとか正気か?」
「正気なんじゃね? つか色々言ったけどそこなんだな」
「その要素が一番理解できない」
「世の中みんな私とお前みたいなのだったらうんざりするだろ」
「退屈しないで済みそうだが」
「むさくるしいから嫌だなあ。この車だって見てみろよ、ぎゅうぎゅうじゃん」
「……しかし惜しいな、他にはないのか? お前ほどの女ならあるだろう。他に、俺を驚愕させるような、好きなタイプが」
「すげー不本意に期待されてる。うーん、つってもカンペはさっきのが全部だしなあ……私の言葉で悪いけど、正直なやつとかいいと思う」
「さっきよりはマシだが、あえて言おう。つぅ〜まらん」
「失礼な野郎だ」
「理屈を聞かせろ。それから判断する」
「理屈っつってもよお、この業界、慣れてくるほど隠して探ってーが当たり前になってくるだろ。そんなかで真っ直ぐ言いたいこと言えるやつとか、すげーと思わねえ?」
「思わん。押し通す強さとそれに伴う実力がないから隠して探る羽目になるだけだ。そういう意味で正直さを貫けるやつは強いのかもしれないが、俺にとっては特に魅力ではない」
「自分で間に合ってますってか。ぐうの根もでねえな」
「だがお前の言ってる意味がかけらも理解できない俺ではない。どんな人間にも弱さはある……」
「東堂……」
「とりあえずお前はシスター候補の末席に加えておこう」
「何だそれ」
「俺の姉である権利だ」
「年上って分かってんなら敬語使えよ」
「萎えたから使わない」
「帰りて〜」
「口調が雑な人間が目下とて人に敬語を強制するのも妙な話だ」
「帰りたいですね〜」