夢小説 狗巻棘
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マックフルーリーの新作が最高らしい。
ところで、俺はここんとこずっとむらむらしている。というのもあの人が長期出張を終えて高専に帰ってきているのである。長期の遠方任務明けだからお疲れ様ってことで連休をもらったらしく、工房も久しぶりにopenの札ががかっている。数週間ぶりのあの人は妄想よりもっと大きくていい匂いで、周りの景色と比べてきらきら輝いて見えた。こんな人が俺の彼女だと思うと有頂天だ。『今日も行っていい?』『いつでも来いよ』『今日も行っちゃったり?』『いつでもいいよー』『またまた今日も棘くんと会うのは有りですか?』『アリ 私がそっち行こうか』『寮は壁薄いから俺行く』『了解 ほんとに元気だな』LINEの文面はこんな感じ。だから授業受けてる時もむらむらしてるし午後練とか昼飯の時とか携帯片手にむふっとしてる。そんなだから最近の俺は相当きもいんだろう、憂太だけは生暖かい目で見てくれているが、真希にはスルーされ、パンダには「手つきがいやらしいっ」と撫でさせてもらえないでいる。申し訳ないがこの世は春だ。そんでもって明日は土日だ。なので俺は午後練終わりに夕飯を食べる時間を惜しんであの人のもとへ駆け、服を脱ぎ、ひと汗かいて今に至るわけです。
「マックフルーリーの話はどこに行ったんだ?」
浴室に疑問が響いた。髪の水分を絞りながら、その人は首を傾げる。髪からしたたる雫が首筋の傷を通って、ふたつの山の谷間と脇を脈のごとく滑っている。「こんぶ、塩むすび……ザクザク、ツナマヨ、ハーモニー」俺は言葉を選んでその人の疑問に答えた。俺なりの希望も込みで。フルーリーの宣伝を見かけた時から、俺のなかには強烈なインスピレーションが湧き上がっているのだ。
その人は俺が言い終えるのを待って、浴槽の縁を掴んでシャワーチェアから立ち上がった。重たげなふたつの山が揺れるのを眺めながら、俺は浴槽の右端へ詰めてスペースを空ける。その人はサンキュー、と言うと縁に一旦腰掛け、一本足で器用にバランスを取りながら浴槽の左端に浸かった。2人分の面積に押されて風呂の湯が溢れた。じきにそれも緩やかなものになり止まる。「そんでお前が言いたいのは」長い両腕を浴槽のきわに置いてその人は話を続けた。湯に浸かり切れていない、自分の豊満な山ふたつを指差しながら。「フルーリー食いながらやりたいってこと?」「おかか、デコレーション」「フルーリーを盛って、やりたい?」「しゃけえ」「何でわざわざ盛るんだよ」「明太子、いくら」「あ〜つまりさっきまでの話はアレか」俺の前半の話をまとめつつ、その人は尋ねた。「飯を食う時間が惜しいくらい、やりまくりたいけど、フルーリーも食いたいからいっそ同時にしてしまえと」「しゃっけしゃけしゃけ」俺は頷く。それだけじゃないけど大体の意図は伝わってるし、男の欲望を一から十まで理解してほしいとは思わない。
その人はふーんと呟き、濡れた前髪をかき上げた。いつも色っぽいけど水もしたたるなんとやらでうっとりだ。さっきしたばかりの股のあれがまた固くなるのが分かったので、風呂の中で両足を抱えて股を隠す。光の屈折で歪んだ自分の足に視線を落として気を落ち着ける。風呂のライトは俺の煩悩を感じとったのか、ちかっと弱まり、また戻った。そうっと目線を上げると、深いものを見据えるような瞳と目が合う。どきどきした。湯の底の足の指を丸めたり伸ばしたりしながら、おかか? と尋ねれば、いつも俺を翻弄する唇がゆっくりと開く。人間、期待が過ぎると世界がスローモーションに見えるものだ。横長に形を変えた口から出る音を聞き漏らさんと、俺は目と耳を凝らす。嫌だね? いいぜ? それともきもい? 固唾を飲んで俺は返答を待つ。マックフルーリーがけのその人を夢見ながら。
ところで、俺はここんとこずっとむらむらしている。というのもあの人が長期出張を終えて高専に帰ってきているのである。長期の遠方任務明けだからお疲れ様ってことで連休をもらったらしく、工房も久しぶりにopenの札ががかっている。数週間ぶりのあの人は妄想よりもっと大きくていい匂いで、周りの景色と比べてきらきら輝いて見えた。こんな人が俺の彼女だと思うと有頂天だ。『今日も行っていい?』『いつでも来いよ』『今日も行っちゃったり?』『いつでもいいよー』『またまた今日も棘くんと会うのは有りですか?』『アリ 私がそっち行こうか』『寮は壁薄いから俺行く』『了解 ほんとに元気だな』LINEの文面はこんな感じ。だから授業受けてる時もむらむらしてるし午後練とか昼飯の時とか携帯片手にむふっとしてる。そんなだから最近の俺は相当きもいんだろう、憂太だけは生暖かい目で見てくれているが、真希にはスルーされ、パンダには「手つきがいやらしいっ」と撫でさせてもらえないでいる。申し訳ないがこの世は春だ。そんでもって明日は土日だ。なので俺は午後練終わりに夕飯を食べる時間を惜しんであの人のもとへ駆け、服を脱ぎ、ひと汗かいて今に至るわけです。
「マックフルーリーの話はどこに行ったんだ?」
浴室に疑問が響いた。髪の水分を絞りながら、その人は首を傾げる。髪からしたたる雫が首筋の傷を通って、ふたつの山の谷間と脇を脈のごとく滑っている。「こんぶ、塩むすび……ザクザク、ツナマヨ、ハーモニー」俺は言葉を選んでその人の疑問に答えた。俺なりの希望も込みで。フルーリーの宣伝を見かけた時から、俺のなかには強烈なインスピレーションが湧き上がっているのだ。
その人は俺が言い終えるのを待って、浴槽の縁を掴んでシャワーチェアから立ち上がった。重たげなふたつの山が揺れるのを眺めながら、俺は浴槽の右端へ詰めてスペースを空ける。その人はサンキュー、と言うと縁に一旦腰掛け、一本足で器用にバランスを取りながら浴槽の左端に浸かった。2人分の面積に押されて風呂の湯が溢れた。じきにそれも緩やかなものになり止まる。「そんでお前が言いたいのは」長い両腕を浴槽のきわに置いてその人は話を続けた。湯に浸かり切れていない、自分の豊満な山ふたつを指差しながら。「フルーリー食いながらやりたいってこと?」「おかか、デコレーション」「フルーリーを盛って、やりたい?」「しゃけえ」「何でわざわざ盛るんだよ」「明太子、いくら」「あ〜つまりさっきまでの話はアレか」俺の前半の話をまとめつつ、その人は尋ねた。「飯を食う時間が惜しいくらい、やりまくりたいけど、フルーリーも食いたいからいっそ同時にしてしまえと」「しゃっけしゃけしゃけ」俺は頷く。それだけじゃないけど大体の意図は伝わってるし、男の欲望を一から十まで理解してほしいとは思わない。
その人はふーんと呟き、濡れた前髪をかき上げた。いつも色っぽいけど水もしたたるなんとやらでうっとりだ。さっきしたばかりの股のあれがまた固くなるのが分かったので、風呂の中で両足を抱えて股を隠す。光の屈折で歪んだ自分の足に視線を落として気を落ち着ける。風呂のライトは俺の煩悩を感じとったのか、ちかっと弱まり、また戻った。そうっと目線を上げると、深いものを見据えるような瞳と目が合う。どきどきした。湯の底の足の指を丸めたり伸ばしたりしながら、おかか? と尋ねれば、いつも俺を翻弄する唇がゆっくりと開く。人間、期待が過ぎると世界がスローモーションに見えるものだ。横長に形を変えた口から出る音を聞き漏らさんと、俺は目と耳を凝らす。嫌だね? いいぜ? それともきもい? 固唾を飲んで俺は返答を待つ。マックフルーリーがけのその人を夢見ながら。