夢小説 狗巻棘
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前回は乳圧に負けた。俺は授乳手コ◯に屈し、気づいた時には風呂でほかほかにされていた。3回敗北したまでは覚えてるけどその後の記憶はない。敗因は「油断」と答えよう。膝に頭を置いた段階で俺の負けは確定していたのだから。考えてみれば膝枕とか敵の領域に自分から入りに行くようなものだ、馬鹿だった。しかしいつまでもやられっぱなしの俺ではない。秘策がある。乳首だ。ここひと月ほど、オロナインを使ってあの人の乳首を育てている。手当てと偽って好きにさせてもらっているが、冷めた目で「楽しいか」「必要性はあるのか」「謎の時間だと思わないか」「お前の今の姿は胸を張れるものなのか」とマジレスされるのは地味にこたえた。でもそれも成果を感じてこそ耐えられたのだ。しっかり貼れてるかチェックする意味合いで、毎度ちくばんの上からカリカリするとあの人は落ち着かなさそうにあぐらを組み直す。絶対に性感帯だ。初めと比べると乳首は心なしか色が濃くなっているような気がするし、舌の所感でも感度がちくばん開始前より底上げされていると思われる。俺たち2人は身長差があってもともと試せる体位も少ない。下でいかせるのは今の俺には難しいと認めた上での秘策だ。今日こそあの人をアクメさせる……のは難しくても、せめて俺より先にいかせる。シャワーの音に耳をそばだてながら、ベッドに1人俺はイメトレに励む。まずは乳をいじり、その流れでクレバーに抱く→あんあん気持ちいいいくいく→しゃけしゃけ→いつのまにこんなに……もうガキじゃないんだな♡→しゃけしゃけ♡→スーパーダーリン照明終了→〜marrige〜(marriegeだったかな?)ざっとこんな感じだろうか。イメトレが楽しすぎてmarrigeまでいってしまったが、まあそれは大目標だからゆくゆく意識してもらえばいい。達成したい小目標はあの人に良くなってもらうことだ。ふうーと俺は息を吐き、はやる気持ちをおさえる。落ち着け俺!きっとできる。敗北は無駄じゃない、トライアンドエラー、ヒットアンドアウェイ。乳に敗れ、乳に勝つ。俺はできる俺はできる俺はできる……
風呂から上がると、狗巻は考え込むように拳を口にあててベッドに腰かけていた。考える人のポーズかと思って近寄ると「いくら、しゃけ、しゃけ、高菜、しゃけ、マリッジ……」と呟いていたので気まずかった。横に寝そべって考える。狗巻にとって棒を穴に突っ込むことは付き合うことと同義だし、その先には指輪交換が待ち構えている。同級生の特級の影響もあるんだろう、今時珍しいがそういうやつだ。まともな女と関わってほしいけど現状はこの通り。すぐ飽きるだろという予想も現在進行形で裏切られている。こいつの卒業までこの関係が続くと思うと騙しているような気がしてならない。戸籍なし公的記録なし、あるのは高専との生涯雇用契約、そんな人間と結婚とか馬鹿げてるがどう言って誤魔化したものか……顔を覆って検討していると横の気配が身じろぐのが分かった。やべ放置してた、と慌てて起きると狗巻は硬直していた。目を見開いて私の顔のやや下方を見つめている。つられて硬直していると、震える指が胸を指さすのであっと気づく。今つけている下着は学生時に先輩からもらったものだ。変わったデザインのそれは、頼りない紐のようなレースが乳周囲を巡り、中央部ではこれまた薄いレースが乳首を強調するように囲っている。どう見ても普段使いできないってことでタンスにしまってたものだが、衣替えの時に出てきたのだ。折角だからと着けてみたらサイズが合わずに肉があちこちからこぼれた。その様子がボンレスハムみたいでウケたんで、ジョークのつもりで着てきたんだけど……あーこれスベっちゃった感じか。食い入るような視線が居心地悪く、いやこれ昔の貰い物でな、と言い訳しながら下着の紐を解こうとする。が、手首を掴まれ叶わない。掴んだ狗巻を伺うと、彼はカップ(と言っても紐だ)からはみ出た横乳に手を添え放心していた。そして乳を見つめたまま、いつの?と聞かれる。「多分高2くらい」「いくら高菜」「先輩から」「すじこ?」「いや女。男が送ったらやばいだろ」「しゃけ、明太子高菜」「そこはまあ、捨てるの勿体ない値段だったし。タンスの肥やし」一回も着けないまま処分するのも惜しくてな、と話すと狗巻の目は更に見開かれた。白い頬がするすると染まり、ふらふらと吸い寄せられるように胸に近づく。細い指をレース紐と肉の境に埋め、次に乳輪にさしかかるレースを緩慢な動作でめくり、許可を求めるように狗巻は私を見上げた。瞬きを忘れた瞳に気圧され「しゃ、しゃけだぞ」と胸を持ち上げて口にくっつけてやる。狗巻はぎゅっと目を瞑り、じゅっと乳を吸った。吸引は絶え間なく続いた。合間で穴の抽出作業が何度か行われた。棒がやわらかくなっても狗巻は離れず、胸に顔を埋めたままの姿勢でぽつりと呟く。結婚もまだなのにこんなことまでしていいのかな、と。対面で決定的なワードが出現したことに戦慄する。そして心に決める。お前とは結婚できません、ごめんなさいと言うのは今!今しかない。
「私は、」
狗巻を見やると頬を薔薇色に染め、とろりとした目で一心に私を映していた。
「こ、れからどうなるか分かんねえけど、今はお前のだからいいんじゃねえの」
あれっと思った時には口が勝手に動いていた。
私が高専と交わした契約は私以外に詳しく開示することはできないが、めちゃくちゃ簡単に言うと私の体も術式も生死問わず好きに使ってくださいっていう内容だ。だから今は狗巻のとか、いや私は私のものですんでとかそういうのは嘘になる。そう普通に嘘。いんちき。ダウト。だから今のはなしってしたいけど「まけたけどきょうはもういい」「おれしあわせ」「がんばる」「ぜったいいきる」とデコルテに指文字でなぞられるのではっきりと否定できない。負けがどうとかは意味不明だが事態が悪化したことだけは確かだ。いや分かんねえからな、未来のことだからな、どうなるかまじで分かんねえんだからな、と予防線を張る私を、狗巻はくふくふと笑う。世界中から花束を贈られたかのような、そんな笑顔で。
風呂から上がると、狗巻は考え込むように拳を口にあててベッドに腰かけていた。考える人のポーズかと思って近寄ると「いくら、しゃけ、しゃけ、高菜、しゃけ、マリッジ……」と呟いていたので気まずかった。横に寝そべって考える。狗巻にとって棒を穴に突っ込むことは付き合うことと同義だし、その先には指輪交換が待ち構えている。同級生の特級の影響もあるんだろう、今時珍しいがそういうやつだ。まともな女と関わってほしいけど現状はこの通り。すぐ飽きるだろという予想も現在進行形で裏切られている。こいつの卒業までこの関係が続くと思うと騙しているような気がしてならない。戸籍なし公的記録なし、あるのは高専との生涯雇用契約、そんな人間と結婚とか馬鹿げてるがどう言って誤魔化したものか……顔を覆って検討していると横の気配が身じろぐのが分かった。やべ放置してた、と慌てて起きると狗巻は硬直していた。目を見開いて私の顔のやや下方を見つめている。つられて硬直していると、震える指が胸を指さすのであっと気づく。今つけている下着は学生時に先輩からもらったものだ。変わったデザインのそれは、頼りない紐のようなレースが乳周囲を巡り、中央部ではこれまた薄いレースが乳首を強調するように囲っている。どう見ても普段使いできないってことでタンスにしまってたものだが、衣替えの時に出てきたのだ。折角だからと着けてみたらサイズが合わずに肉があちこちからこぼれた。その様子がボンレスハムみたいでウケたんで、ジョークのつもりで着てきたんだけど……あーこれスベっちゃった感じか。食い入るような視線が居心地悪く、いやこれ昔の貰い物でな、と言い訳しながら下着の紐を解こうとする。が、手首を掴まれ叶わない。掴んだ狗巻を伺うと、彼はカップ(と言っても紐だ)からはみ出た横乳に手を添え放心していた。そして乳を見つめたまま、いつの?と聞かれる。「多分高2くらい」「いくら高菜」「先輩から」「すじこ?」「いや女。男が送ったらやばいだろ」「しゃけ、明太子高菜」「そこはまあ、捨てるの勿体ない値段だったし。タンスの肥やし」一回も着けないまま処分するのも惜しくてな、と話すと狗巻の目は更に見開かれた。白い頬がするすると染まり、ふらふらと吸い寄せられるように胸に近づく。細い指をレース紐と肉の境に埋め、次に乳輪にさしかかるレースを緩慢な動作でめくり、許可を求めるように狗巻は私を見上げた。瞬きを忘れた瞳に気圧され「しゃ、しゃけだぞ」と胸を持ち上げて口にくっつけてやる。狗巻はぎゅっと目を瞑り、じゅっと乳を吸った。吸引は絶え間なく続いた。合間で穴の抽出作業が何度か行われた。棒がやわらかくなっても狗巻は離れず、胸に顔を埋めたままの姿勢でぽつりと呟く。結婚もまだなのにこんなことまでしていいのかな、と。対面で決定的なワードが出現したことに戦慄する。そして心に決める。お前とは結婚できません、ごめんなさいと言うのは今!今しかない。
「私は、」
狗巻を見やると頬を薔薇色に染め、とろりとした目で一心に私を映していた。
「こ、れからどうなるか分かんねえけど、今はお前のだからいいんじゃねえの」
あれっと思った時には口が勝手に動いていた。
私が高専と交わした契約は私以外に詳しく開示することはできないが、めちゃくちゃ簡単に言うと私の体も術式も生死問わず好きに使ってくださいっていう内容だ。だから今は狗巻のとか、いや私は私のものですんでとかそういうのは嘘になる。そう普通に嘘。いんちき。ダウト。だから今のはなしってしたいけど「まけたけどきょうはもういい」「おれしあわせ」「がんばる」「ぜったいいきる」とデコルテに指文字でなぞられるのではっきりと否定できない。負けがどうとかは意味不明だが事態が悪化したことだけは確かだ。いや分かんねえからな、未来のことだからな、どうなるかまじで分かんねえんだからな、と予防線を張る私を、狗巻はくふくふと笑う。世界中から花束を贈られたかのような、そんな笑顔で。