最上と茂夫

少年が膝を抱えている。バリアを張って、近寄ることを許してくれない。表情も見えない。かたくななつむじを前に、私は正座をして猛省する。行為中の自分の行いについて。調子に乗りすぎたあまり、どれが一番まずかったのかさえ分からない。潮を吹く様子が珍しくて、静止を求める声を聞き入れなかったのがやはり一番だろうか。それとも、挿しているときに即席で再現した女のホールを同時に使ったことか。前が寂しかろうと気を利かせたつもりだったけれど、今思えば本気で嫌がっていた気がする。キミは性器まで可憐だとか言ったのも地味に傷つけたかもしれない。常に思っていたことなので口が滑ってしまった。他にもまだあったような…どれから謝ろう…そろそろ無言の空気が痛い。ついでにいうと顔面も痛い。拳で殴るか普通…いや殴るか。
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