第一章 「オカルト部へようこそ!」


「これで、貸し1ね。
 あ、前もやったから2かな?」

「そういうところで要求しないでよ。」

やべ。
本音が出てしまった。

貸しとか借りとか色々言うなよ。
そういうとこだぞ〜。

「あ、水脇先輩だ〜!!」

水脇先輩ってのは、僕らの先輩である、
水脇日向(みずわき ひなた)先輩のことだ。

オカルト部なんかには似合わないような、
くっそイケメン。

こいつがオカルト部に入ろうとしたのも、水脇先輩目的。

他の女子もオカルト部入ればいいのに〜。
とか言っていたが、女子がここに入るのは結構な勇気がいるだろう。

女子、と言っても、
ほとんど男子のこいつは除いて。

こいつもイケメンとか好きになるんだな〜。
意外。

好きなのか、オタク的な感情なのか。
僕にはさっぱりわからない。

「水脇せんぱ〜い!」

こうやって遠いとこから声かけても、
水脇先輩はめっちゃ優しくしてくれる。

優しくて、イケメンで、運動ができて。
頭が悪くて、頭のネジがちょっと外れている。
ちょっとじゃないな、だいぶ外れている。

後半、悪口みたいになったけど、
これはいじりの範囲内だから。

「楓じゃん。おはよ〜。
 今日めっちゃ早く来たと思ったのに。」

「私、めっちゃ朝型ですからね!
 目覚まし時計なくても、6時半には起きてます!」

「偉〜!
 なんでそんなに起きれるの?」

「早寝ですかね〜。
 10時前には寝るようにしてます!」

「うわ〜。健康的な生活じゃん!
 俺なんて、ほとんど12時に寝てるよ。」

「私、そんなに起きれないので羨ましいです!」

「どこが羨ましいの?
 俺からしたら、楓の方が羨ましいけどね〜。」

僕、忘れられてるよね?
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