第一章 「オカルト部へようこそ!」


「おはよ、瑛斗。」

お。
噂をすれば。

少し茶髪でショートボブ。
男子の僕よりも身長が高い。
後ろ姿だけ見ると、一瞬男子に見えるくらい。

こいつが、僕をオカルト部に誘った張本人。
田中楓(たなか かえで)だ。

「ん?
 聞いてるの〜?」

と首を傾げる。

可愛い女子がやったら可愛いのかもしれないが、
全く可愛げがない。

「ごめんごめん。考え事してた。」

とりあえず、誤魔化しておく。

こいつは妙に勘が鋭いから、色々とバレる。
心読めるんじゃないか?

「オカルト部のネタ、準備した?」

あ、してない。

オカルト部のネタっていうのは、
週に一回行われるミーティングという名の雑談会で話すネタだ。

ただの雑談だとつまらないらしく、
おもしろおかしく話が盛られている。

実話を元にしたフィクションってやつ。

「どうせしてないんでしょ〜。
 ネタ、いる?」

「いるいる!!」

こういうところで気が利くから嫌いになれない。
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