それは突然で。
きっかけも些細なもの。
スマホのロック画面の通知を表示したということ。
しばらく非表示にしていて。
だからいいねが来てもわからない状態だった。

スマホの設定を色々いじっている時に、ふと、通知を非表示に設定していたのだけれど、なんとなく、今日表示にしてみた。

すると、ぽんと付く、ロック画面の♥

あ、反応してくれたんだって。

もちろん、ツイッターを開けば通知が来たかわかるんだけれど。（スマホの上にも♥は出るけれど横にスワイプしてないからずっと上に♥は出たままで反応が来たかどうかはわからないようになっている。）
それとは違う、ダイレクトに伝わる♥というか。
♥＋1…とか。

いいねがあっても、しばらく感覚が麻痺していたのだけれど、この表示を見た瞬間、実感が湧くというか、私の心に届く感じがした。

そういえば少し前までは、ロック画面に♥が付いてるだけで嬉しく思ってたっけ。

本作りの為に決まった時間にひたすら漫画の原稿を描いて、描かなきゃ不安な気持ちになって落ち着かなくて。
漫画描くのは楽しかったのに、だんだん描かないと駄目、みたいな思考になって来て。
本ができたのに、描くのが義務みたいになって来て。

いや、その前から、機械的に原稿を描くようになって来て心の中で何処か違和感を感じていた。

気付いたら、頭の中が真っ白になって、思うようにイメージが湧かなくなってきた。

最近【金色のガッシュ】という雷句誠さんの漫画を読んでいるんだけれど。
本の所持者が本に描かれている呪文を読むと魔物の子が魔法を放つんだけれど、本の所持者の心の力が無いと、呪文を読んでも魔物の子が魔法を放てない様になっていて、だから、そうか、今の私には心の力が足りないんだって思えて納得した。

どんなに絵を描きたくても心の力が無ければ良い作品は描けないんだ。

今の私にはそれが枯渇している。

それは、そうだ。100P以上の漫画を描いたんだから。
それはそうだ。

でも、プロの漫画化さんは毎週何ページも描いてる。
休み無しに。

でも、そのプロの漫画化さんだって、最初からできたわけ無いはずだ。

段階を踏んで、できるようになったんだ。

漠然とした、イメージはある。
本当は漫画を描きたい。
でも、多分また苦しくなる。
だから、今はストップして、軽く絵を描く程度に留める。
元々アナログで描いていたから、画材もあるし、アナログで好きに描こう。
昔の絵を見て、初心に返って。

今の気持ちは穏やかで、すごく楽。

無理に漫画を描く必要無いんだって思えたから。

このサイトにまた戻って（前のは消えちゃったけれど）昔の感覚を取り戻したい。

孤独でも、平気。
基本孤独に絵を描いていたから。

いいねという評価なんて無かったし、反応も殆ど無かった。

でも、それが当たり前で、悩むこともなく、自由に創作していたから。

SNSを始めてから、素敵な出会いは沢山あれど、評価では散々悩み、苦しんできた。

良いことがあっても、悪いことがひとつ起こるだけで、辛くなっていた。

見えない悪夢に苛まれていた。

でも、こうして、この場で文字を打つと落ち着いて、また自分と向き合える気がする。

心に余裕ができれば、もっと良い作品ができるはずだから。
その為にも、心の力を溜めるんだ。