烏野高校
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土曜日の夜
鵜飼、武田、○○、冴子、嶋田の大人たちは居酒屋で一杯やっていた
バレーの事や高校時代の事で散々盛り上がり、○○以外はベロンベロンになっていた
一軒目の閉店を一区切りとして、冴子は両脇に鵜飼と嶋田を連れて二軒目を目指す
○○はもう眠りだしている武田に肩を貸す
「武田先生ー。家の鍵どこですかー?」
「ポケットにあります!
あれぇーないですねぇ!」
「ポケットに無いとどこにありますかー?」
「学校れす!」
ヘロっとした笑顔で言う武田
その表情から一転、うっっという唸り声を上げる
そしてもたれかかる○○の肩と自分の胸に本日の食事を吐き出した
武田を目の前に○○は、自宅へ連れ帰るしかないと判断した
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○○の暮らすアパート
洗面所の扉から武田がフラフラと現れる
「武田先生、服着れました?」
リビングのソファに座っていた○○はそう言って彼に話かける
道端で武田の吐しゃ物にまみれたあと
○○は武田を自宅に入れ、臭さがなんとかなる程度にシャワーを浴びせた
幸いにも身長があまり変わらない二人
○○の服が着替えとしてはぴったりだった
また下着も都合よく捨てられずにいる死んだ恋人の物があり使えた
「○○先生の香りがするれすねぇ」
シャワーを浴びてもなお、武田は酔いが醒めてはおらず、ふわふわとした言動が続いている
臨時とはいえ養護教諭
二日酔いにはなるだろうけど、病院いくほどじゃないと言うのが○○の判断だった
「なんか温かいです」
ポタポタと髪から水滴を垂らす彼は、呂律の回らない口調で笑っていた
「武田先生、今日はベッド使って下さい。
あと、髪乾かすので座って」
そう言って彼女が立ちあがった時、武田は近くにあったコードに躓く
そしてふたりはマンガのワンシーンの用にベッドに倒れ込んだ
「……」
冷たい彼の髪が彼女の頬に触れる
躓いた彼を抱きとめる形で倒れ込んだ○○の上には、武田の体が覆いかぶさる
「僕は、温かくて、大好きですよ」
耳元で優しい、穏やかな声が響く
「○○先生が大好きなんれす」
布団を掴んでいた彼の手の平は、シーツの波の上を器用に動き彼女の手を見つける
一度優しく触れると"やっと見つけた"と言うように指と指を絡ませる
シャワー後の少し湿っぽい、柔らかくて暖かな手が、彼女の手に指に絡める
「○○先生……」
すんっと彼が香りを嗅いでいるのが分かった
同じシャンプーとボディーソープの香り
彼はそれを確かめているようだった
「武田先生。そろそろ離して下さい」
押し倒されている○○の淡々とした口調
"酔っぱらいの事故"
彼女は今この状況をその程度にしか捉えていない
そこには"武田先生なら大丈夫"という根拠のない安心感が存在している
「離したりしませんよ」
耳元で彼の声が響く
「僕は○○先生を離したりしません」
声を発していた口は、彼女の耳を甘噛する
びっと、体に力が入る彼女
彼は唇をそのまま首筋に沿わせて動かす
「武田先生っ。流石に冗談キツイですって」
彼女は軽く流そうと彼の手を振りほどき肩に手をかける
ぐっと体を押し返す
その時彼女は彼の視線に再び体を震わせる
「……」
睨みとは違う鋭い視線
それは獲物を捕えた肉食動物
(ヤバイっ……)
彼女の本能が叫ぶ
このままだと捕まる
しかも一度捕まってしまうと、この獣……いや、この男からは逃げられない
きっと堕ちてしまう
そんな彼女の思考は、彼からの口づけで一瞬で停止する
「武田っ……先生っ……」
彼の体を突き放そうとした腕は彼に掴まれる
自由はきかず、押し付けられた唇を振り払う事も出来ず、再びベッドに押し倒される
「好きです…」
唇を外した武田は彼女の上から呟く
「あなたの気持ちが僕を向いてくれるまで待たなきゃと思うんです……
でも、それでも……どうしてもあなたが欲しくて仕方ない欲が抑えられないんです」
彼は再び口づけを落とすと、ぺろっと唇を舐める
そのまま彼女の舌を探すように自分の舌を侵入させる
逃げ場もなくすぐに捉えられた彼女の舌は、食べられる様に彼の舌に追われた
彼から送られる唾液は、まだアルコールの香りが強く、彼女はそれだけで良いそうだった
「キス……気持ちいですね……」
彼女の口内を堪能し終えた彼は呟く
少し呼吸があがり、顔が紅潮している
口角から滴る自分のとも彼女のとも分からない唾液
「僕のして……良いですか?」
返答をする間もなく彼は彼女の首筋に口づけをする
今まで彼女を掴んでいた手は、するっと服の下に滑り込み素肌を触れる
「武田先生っ。これ以上は不味いですっ」
「不味くないです。美味しそうです」
「ちょっ、先生っ」
「大好きですよ、○○先生」
そう言うと首筋から鎖骨へと唇を移す
そしてびりっとした痛みが彼女の肌に走る
「夢なら……こんなに積極的になれるのになぁ……」
彼はそう言うと急に電池が切れたかのようにベットに倒れ込む
「……武田先生?」
彼女の呼びかけに返事はなく、代わりに静かな寝息が聞こえ始めた
「……」
ごそごそと体を動かして、ベッドから抜け出す
うつ伏せになる彼はピクリとも反応せずに眠る
その表情はいつも通りの武田の顔
先程の肉食動物の様な顔はなかった
「○○先生……好きれすよ……」
寝息に混じる彼の寝言
彼女は名前を呼ばれる度に先程の行為を思い出し顔が熱くなった