烏野高校
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夢主設定
名前→佐久間○○
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「月島くん!」
部活を終えて校門に向うと後ろから彼を呼び止める声がした
「一緒に帰ろうー」
ぐるぐるに巻かれたマフラー
寒さで赤い頬の○○が立っていた
「この寒い中待ってたの?」
「うん」
ニカッとした笑顔を浮かべる彼女
ムスッとした彼は目を逸らしてメガネを押し上げる
「バカなの」
白い息と共に彼は言う
「こんな寒い中待ってるなんてバカだよね」
キョトンとする彼女に彼は背を向ける
「早く。一緒に帰るんでしょ」
パタパタ走る彼女が隣に着いたのを確認して彼は家路を歩き出した
帰り道
隣を歩く○○を月島は見る
マフラーから出た耳は寒さで赤い
しゃべる度に口元から白い息が出る
そんな彼女のいつもと違う様子に彼は気付く
「いつもの手袋は?」
「手袋ねぇ、今朝忘れてきちゃったの」
えへへっと苦笑いを浮かべる○○
月島は「バカだね…」っと言ってメガネを触る
(大概……僕もバカだけど……)
彼女が手袋を忘れたから
手が冷たそうだから
繋いでみたい
手袋がないとか、冷たそうだらとか……
そんなの、単なる言い訳
隣を歩く彼女の
彼女の小さい手に自分の手を重ねてみたい
月島はそう思うも、行動には移せない
もし嫌がられたら……
振り払われたら……
そう考えると体は動かない
「なんか……かっこわるい」
彼の心から漏れた呟き
本当は手を繋ぎたいのに、色々言い訳してる
欲求はあるのに行動に移せない
何かと言えば素直に慣れず否定的な言葉を○○に突きつける
そんな自分は格好悪いと彼は思う
「えっ?何か言った?」
「なんでもない」
彼は再びメガネに手を当てる
すると空から白い物が落ちてきた
「冷えると思ったら雪だぁ」
○○は足を止め上を見上げて言う
月島も足を止め空を見上げる
白く軽い雪が暗い空からゆらゆらと降る
メガネのレンズに墜ちた雪は水滴となり鮮明だった視界を少しずつ曇らせる
その時片方の手に柔らかな感触を感じた
指と指の間にひんやりとした物が絡む
ギュッと力を入れるとそれは同じように力を入れ返す
「月島くんも手、冷たいね」
見上げる○○がニカッとした笑顔を浮かべている
「こうしたらあったかい」
繋いだ手に彼女がギュッと力を込める
さっきまで冷たかった二人の手がほんの少しだけ温度があがる
「それに月島くんと手も繋げで一石二鳥だね」
へへぇ〜と嬉しそうな笑顔の彼女
月島は再びメガネを押し上げる
「佐久間さんはバカだね」
「そーかもね」
「佐久間さんのそう言うの嫌味だよね」
「はいはい」
月島はギュッと○○の手を握るとゆっくり歩き出す
彼女も彼に手を引かれ歩き出す
「私は月島くんのそんなとこも大好きだよ」
彼女は知っている
彼が素直じゃないこと
格好悪いことができないこと
そして手を引く彼の耳が寒さではなく他の理由で赤く染まっていること
「僕だって佐久間さんのこと嫌いとは言ってないから」
振り向いた月島の顔は耳より赤く染まっていた
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