清陰高校
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※夢主設定
男バレのマネージャー
高校2年生
小田伸一郎と家が隣
5歳の弟(晴大)がいる
✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✮✯✮✮✮✮
「帰るか?」
体育館を出た所で○○は小田に呼び止められた
コクリと頷くと
「俺も帰るからぁ、ちょっと待ってろ」
彼はそう言って部室に姿を消した
「小田先輩と○○ちゃん先輩は付きおーとるんですか?」
体育館館の扉から黒羽がひょっこり顔を出す
「いつも帰り、いっしょですよねぇ」
「家が隣だから、帰り道も一緒になるの」
「あぁ、そうやったんですかぁ。
じゃぁ、昔から知り合いなんです?」
「小学校入るくらいから一緒だよ
親も仲良かったし、晴大見てもらったりするし」
「へぇー、仲良いんでねぇ」
「昔から"頼れるお兄ちゃん"って感じだよ」
「あっ、それ分かります
コートの中にいて思う時ありますもん」
「おい、黒羽」
○○と黒羽の会話を奥にいた灰島が止めた
「練習、はじめるぞ」
部活後の練習
今日は一年二人でしていくようである
「すまん、待たせたな」
ちょうどそこに制服に着替えた小田もやってきた
「お前ら以外は先に帰るけぇ、戸締まり忘れんようにな」
「はーい。お疲れ様でした」
黒羽と灰島を背中に小田と○○は校門に向かって歩きはじめた
夕焼けが終わりかけの、星が輝き出しそうな空の下
線路沿いの道を小田と○○は歩いていた
長い真っ直ぐな道
先まで見えるのに人は歩いていない
制服を着た二人だけが静かに歩いている
「今日は自主練良かったの?」
○○は隣を歩く小田に話かける
「週末模試あるからなぁ、一週間くらい勉強せんとだわぁ」
「部活に勉強に、忙しいねえ」
「○○こそマネージャーやるのは良いけど、晴大は大丈夫なんか?」
「うん。部活ある時は迎えだけ行って、しんちゃんのお家で見てもらってるよ」
"しんちゃん"○○が昔からの呼んでいる小田の通称である
部活の時はメリハリを付ける為、"小田先輩"で呼ばせている
小田にとってこの"しんちゃん"は少し特別
ただ、高校生になっている今は少しこそばゆい
そんな呼ばれ方だった
「晴大、今日もしんちゃんトコお邪魔してるよ」
「きっと、おふくろご機嫌やわ」
「そうなの?」
「愛想のない男子高校生相手にしとるより、小さくてカワイイ5才児の方がえぇやろ」
「しんちゃん、おばさんに冷たいのぉ〜
反抗期だぁ〜」
「あほっ」
からった口調の○○の頭手を乗せる小田
ふわっとした髪の上から強めの力を指に込める
「いっ、痛いよ、しんちゃん」
○○は頭に載せられた手を両手で掴みどけようとする
「背、縮んじゃうよ!」
二人はケラケラとじゃれ合う
小田が手に込めていた力を抜くと○○の両手に掴まれて、その手は頭を離れた
「今日、灰島くんに言われたね」
「後輩のくせにアイツは言う事がキツイわ」
福峰戦
スタメンから小田を外した方がいいと灰島は言っていた
その時小田は灰島に返答が出来なかった
「しんちゃん……」
○○が心配そうに彼を見上げる
「しっかり考えないとだな」
上手く笑ったつもり
彼はそう思って再び歩き出す
(身長の事は……自分でも分かってる)
小田は自分に言い聞かせる
分かってる、分かっているつもり……
でも、なぜだろう
何故か悔しくてたまらない時がある
「しんちゃん!」
思考がグルグルと鈍く悪循環を始めた時
歩き遅れていた○○が彼を呼ぶ
小田は足を止め、彼女を見る
二人の距離はいつの間にか話すには遠い距離になっていた
「大丈夫だよ!大丈夫!」
彼女は彼との距離をそのまま、大きな声で語りかける
「私は知ってるよ!
小田伸一郎がバレー大好きな事!
すっごい練習頑張ってる事!」
彼女はそう言うと明るい笑顔を彼に向ける
「バレーしてるしんちゃんも、してないしんちゃんも私は大好きだよ」
小田に向けられた笑顔
嘘偽りのない、純粋な笑顔に彼もつられて笑顔になる
(あぁ、俺の努力知ってる奴もいるんだよな……)
そう思うと気持ちが軽くなった
この三年間の努力は無駄じゃない
コートに立っていなくたって知ってくれている人はいる
認めてくれている人はいるんだと思うと、さっきまでのモヤモヤした物が晴れた気がした
「早く帰らんと、晴大待っとるぞ」
次は小田が声を張る
そんな彼の姿を見て○○は再び笑顔にある
「待ってよー」
背を向けて歩き出す小田
その背中に声をかけると○○は彼の隣まで走る
再び肩を並べて歩く二人
「私と並ぶとしんちゃんも大きく見えるのにねぇ」
「一言多いんや、○○は」
小田はそう言って○○の頭に手を乗せる
そしてポンポンと彼女を撫でた
(ありがとな)
そんな気持ちが込められた手のひらに彼女は優しく微笑んだ
男バレのマネージャー
高校2年生
小田伸一郎と家が隣
5歳の弟(晴大)がいる
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「帰るか?」
体育館を出た所で○○は小田に呼び止められた
コクリと頷くと
「俺も帰るからぁ、ちょっと待ってろ」
彼はそう言って部室に姿を消した
「小田先輩と○○ちゃん先輩は付きおーとるんですか?」
体育館館の扉から黒羽がひょっこり顔を出す
「いつも帰り、いっしょですよねぇ」
「家が隣だから、帰り道も一緒になるの」
「あぁ、そうやったんですかぁ。
じゃぁ、昔から知り合いなんです?」
「小学校入るくらいから一緒だよ
親も仲良かったし、晴大見てもらったりするし」
「へぇー、仲良いんでねぇ」
「昔から"頼れるお兄ちゃん"って感じだよ」
「あっ、それ分かります
コートの中にいて思う時ありますもん」
「おい、黒羽」
○○と黒羽の会話を奥にいた灰島が止めた
「練習、はじめるぞ」
部活後の練習
今日は一年二人でしていくようである
「すまん、待たせたな」
ちょうどそこに制服に着替えた小田もやってきた
「お前ら以外は先に帰るけぇ、戸締まり忘れんようにな」
「はーい。お疲れ様でした」
黒羽と灰島を背中に小田と○○は校門に向かって歩きはじめた
夕焼けが終わりかけの、星が輝き出しそうな空の下
線路沿いの道を小田と○○は歩いていた
長い真っ直ぐな道
先まで見えるのに人は歩いていない
制服を着た二人だけが静かに歩いている
「今日は自主練良かったの?」
○○は隣を歩く小田に話かける
「週末模試あるからなぁ、一週間くらい勉強せんとだわぁ」
「部活に勉強に、忙しいねえ」
「○○こそマネージャーやるのは良いけど、晴大は大丈夫なんか?」
「うん。部活ある時は迎えだけ行って、しんちゃんのお家で見てもらってるよ」
"しんちゃん"○○が昔からの呼んでいる小田の通称である
部活の時はメリハリを付ける為、"小田先輩"で呼ばせている
小田にとってこの"しんちゃん"は少し特別
ただ、高校生になっている今は少しこそばゆい
そんな呼ばれ方だった
「晴大、今日もしんちゃんトコお邪魔してるよ」
「きっと、おふくろご機嫌やわ」
「そうなの?」
「愛想のない男子高校生相手にしとるより、小さくてカワイイ5才児の方がえぇやろ」
「しんちゃん、おばさんに冷たいのぉ〜
反抗期だぁ〜」
「あほっ」
からった口調の○○の頭手を乗せる小田
ふわっとした髪の上から強めの力を指に込める
「いっ、痛いよ、しんちゃん」
○○は頭に載せられた手を両手で掴みどけようとする
「背、縮んじゃうよ!」
二人はケラケラとじゃれ合う
小田が手に込めていた力を抜くと○○の両手に掴まれて、その手は頭を離れた
「今日、灰島くんに言われたね」
「後輩のくせにアイツは言う事がキツイわ」
福峰戦
スタメンから小田を外した方がいいと灰島は言っていた
その時小田は灰島に返答が出来なかった
「しんちゃん……」
○○が心配そうに彼を見上げる
「しっかり考えないとだな」
上手く笑ったつもり
彼はそう思って再び歩き出す
(身長の事は……自分でも分かってる)
小田は自分に言い聞かせる
分かってる、分かっているつもり……
でも、なぜだろう
何故か悔しくてたまらない時がある
「しんちゃん!」
思考がグルグルと鈍く悪循環を始めた時
歩き遅れていた○○が彼を呼ぶ
小田は足を止め、彼女を見る
二人の距離はいつの間にか話すには遠い距離になっていた
「大丈夫だよ!大丈夫!」
彼女は彼との距離をそのまま、大きな声で語りかける
「私は知ってるよ!
小田伸一郎がバレー大好きな事!
すっごい練習頑張ってる事!」
彼女はそう言うと明るい笑顔を彼に向ける
「バレーしてるしんちゃんも、してないしんちゃんも私は大好きだよ」
小田に向けられた笑顔
嘘偽りのない、純粋な笑顔に彼もつられて笑顔になる
(あぁ、俺の努力知ってる奴もいるんだよな……)
そう思うと気持ちが軽くなった
この三年間の努力は無駄じゃない
コートに立っていなくたって知ってくれている人はいる
認めてくれている人はいるんだと思うと、さっきまでのモヤモヤした物が晴れた気がした
「早く帰らんと、晴大待っとるぞ」
次は小田が声を張る
そんな彼の姿を見て○○は再び笑顔にある
「待ってよー」
背を向けて歩き出す小田
その背中に声をかけると○○は彼の隣まで走る
再び肩を並べて歩く二人
「私と並ぶとしんちゃんも大きく見えるのにねぇ」
「一言多いんや、○○は」
小田はそう言って○○の頭に手を乗せる
そしてポンポンと彼女を撫でた
(ありがとな)
そんな気持ちが込められた手のひらに彼女は優しく微笑んだ
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