第8特殊消防隊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝、森羅は目を覚まし体を起こした
そして隣で眠る○○の姿に目を落とす
(そうだ、昨日は……○○さんとこに泊まったんだ……)
寝起きの頭でボンヤリと思い出す
昨夜はこの部屋に泊まり、キスをして体を重ねた
(………)
思い出しているうちに、彼女の甘い声や自分の感じた快楽が鮮明になる
森羅は思わず顔を両手で覆う
(この朝の感じ……慣れない)
○○とは幾度も体を重ねている
森羅自身それは嫌いじゃないし、寧ろ気持ちが良い
ただ、朝になって昨晩の行為を脳裏に浮かべるのは恥ずかしさがある
「何をニヤニヤしているの?」
隣の彼女はうっすらと目を開けて彼に問いかける
「いやっ、何か……照れちゃって……」
緊張すると顔がニヤついてしまう彼の癖
それを知りながら、彼女は彼をからかう
「昨夜を思い出してたの? やらしー」
「………」
彼女の言葉に彼は再び、ニヤニヤとした笑みを浮かべる
その姿を彼女はクスクスと笑う
キャミソールから伸びる白い腕
いくつかの火事場でついたキズ
そして白い肌に映える、赤色の新しいキズ
「すみません……」
森羅は赤く新しいキズに手を伸ばした
「俺……また、噛んじゃいましたよね」
痛いですか?
そう付け加えた彼の指はキズに触れる
「別に今は痛くないよ」
彼女はそう言って笑う
「森羅は、よく噛むね」
「いや、その……完全に無意識と言うか……本能と言うか……」
「前世は狼かなんかの動物?」
「いや、そういうのではなくて……」
彼は顔を赤くし、照れた様に彼女から視線を外す
「イキそうになる時……もうちょっと長く繋がってたいとか、気持ちいいのもっと続けたいとか考えちゃって……そうすると無意識に噛じゃって……」
すみません……
最後にそう付け加える。
その俯く姿に、いつもの威勢の良さはなく、
叱られた子犬のようで可愛らしく見えた
「特段後を引いて痛い訳じゃないし、気にするな」
彼女はキズに触れる彼の手に自分の手を重ねる
「それに、森羅に付けられたキズなら、上手く言えないが嬉しいもんだ」
別にマゾとかじゃないぞ。
冗談を付け加えた彼女は、へへっと笑う
それを目の前に森羅は、ベッドの上で正座をし姿勢を整える
「あの!」
「ん?」
「噛み跡の責任はきちんととりますので!」
いきなりの宣言に彼女は言葉を失った
「大災害とか、ドッペルゲンガーとか、全部終わったら、
俺と家族になってくれませんか!?」
「………?」
「えっと……だから、その……家族になりたくて
噛み跡つけちゃうのとか……その無意識なのもあるけど……俺だけのって確認してるとこも、あって」
「……」
「誰にも渡したくないんです!
俺と結婚して下さい!」
真っ赤な顔で正座する森羅は、右手を彼女の前に差し出す
指先までピシっとしている様子は、彼の緊張を全身で表現している
「私も天邪鬼だが、森羅もたいがいだな」
彼女はゆっくりと体を起こすと、
差出された右手を両手で包み込む
そして下から彼を見上げる
「約束しよう。すべてが片付いたら
ずっと森羅だけのそばにいる事を」
にこっと妖艶な微笑みを浮かべる彼女につられ彼もニヤニヤとした笑みを浮かべる
「約束だ。これから何が起ころうとも希望を捨てず前を向こう」
「………はい」
「伝導者。絶対に倒すぞ」
彼女との約束
彼は頷きの代わりに彼女の肩に深く濃い噛み跡を残した