その他
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
○○はここ数日忙しかった
立て続けに起こる人体発火とその処理、報告書の作成……
この浅草で事務処理をこなせるのは○○だけ
あちこちと走り回り、パソコンのキーボードを叩き、今日になってやっと一息つけたところだった
「ゆっくり入るお風呂は気持ちがいい……」
銭湯に行くには夜遅く、紺炉が気を利かして入れてくれた湯船が体に効く
温泉の入浴剤で白く濁るお湯がまたいい
「極楽……」
「絶景」
「!?」
急に聞こえた声に○○は辺りを見回す
風呂場の籠もった湯気がゆっくりと流れ出る先に彼はいた
「久しぶりだなぁ、○○」
風呂場の窓を開けタバコを咥えるジョーカーがそこにいた
「覗き見とは肝が据わってるな、ジョーカー」
「名前を呼んでくれて嬉しいぜぇ。
その湯船に一緒に入りたいくらいだ」
「私は遠慮したい」
「まぁまぁ、そう、かりかりするな。
久しぶりの二人の時間だぁ。楽しもうぜ」
「疲れてるんだけど」
「肩でも揉むかい?」
「結構」
「残念だなぁ……まぁ、触りだしたら肩だけじゃ済まないからな」
「はぁ?」
「その白い肌、吸い付いて赤くしたい。
体に手を這わせて堪能したい。
甘い喘ぎへ声とかも聞きたいし」
「もう言わなくていい」
「そうか?したい事は山程あるんだが」
「スケベだ」
「好きな女に触れられない男の独り言さ」
「もういい」
○○は話を切った
ジョーカーが彼女につきまとうようになって数ヶ月
近くにいる気配は感じていたが、こうやって言葉を交わすのは久しぶりだった
「俺は意外と奥手なんだぜ」
「そうには見えないけど」
「いやいや。だってこの数ヶ月無理やり押し倒したりしてないでしょう」
くしゅん。
窓から顔を出すジョーカーがくしゃみする
「詰所開いてるから、そこで待ってて」
○○はぶっきらぼうに言う
「あと10分程で出るから」
「出るから?」
「外は寒いし、話し相手くらいしてやる」
彼女の言葉に彼はニヤニヤをより強める
(あぁなんか……白を染めていく気分)
ぞくぞくとした快感が彼を興奮させる
「それは押し倒してもいいって事かい?」
「奥手なんだろ?」
「チャンスは逃さない主義なので」
「触ったら焼く」
彼女の言葉にジョーカーは演技っぽく両手をあげる
「冗談だよ、冗談。○○の事好きって知っててドギツイおあずけだよな」
「別にそんなつもりは……」
「あぁ、本当は触りてぇよ。撫で回して舐め回して、ねじ込んでやりたい」
「ジョーカー!」
「いぃねぇ、名前呼んでくれよ。それだけで俺は一回イケそうだ」
「ふっ、ふざけるな」
「いぃねぇ、いぃねぇ」
顔を赤くして俯いてみたり、眉間にシワわ寄せてみたり、怒ってみたり……
自分の一言でか彼女が表情を変えるのがたまらなく快感である
「あぁ、俺は○○が早く欲しいやぁ」
ジョーカーの本音が溢れた
2/2ページ