氷帝での出会い編
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あの小さな決意をした日から、約1ヶ月。
私は2年生になった。
今日は始業式だ。
この日は少し緊張する。
ただ学期をまたぐ始業式とは違って、クラス替えがあるからだ。
1年間同じ教室で過ごすメンバーが決まるんだから、やっぱり緊張してしまう。
私はあまりそういうことを気にしない方だとは思うけど、中学3年間の内の1年だもん、よく考えてみれば結構大きなことだよね。
去年の今頃は何もかもが目新しくて、その上知っている人もいなかったから、こんなこと全然考えてなかったけど…。
学校に着いた私は、さっそくクラス構成が発表される掲示板へと向かった。
えーと、私の名前どこだろう。
A組から順番に見ていく。
…あ!あったあった。
C組だ。
私は足どりも軽く教室へ向かった。
C組には何人か仲がいい子の名前もあったから、少しほっとした。
よかった。
進級したのをいい区切りに、これから少しずつ夢中になれるものを見つけられるように頑張ってみようって思ってたんだよね。
なんだかさい先のいいスタートかも。
教室に入るともう結構人がいて、何人かの女の子達と話をしてから席についた。
最初は名簿順に座るってパターンね、なるほど。
このままで1学期はいくのかな。
まぁ、しばらくすれば慣れるから、席はあんまり気にしないけど…。
その時辺りがにわかにザワザワし始めた。
先生が来たのかな?
視線をそっちの方に向ける。
そこにいたのは、先生じゃなかった。
背が高くて、銀髪が目立つ、男子生徒。
鳳長太郎くん。
そっか、鳳くんと同じクラスなんだ。
そういえばさっき掲示板で確認したとき、女子のところしか見てなかった。
うわっ、すごい。
さっそく女の子に囲まれてる。っていうか、女の子引き連れて教室に入ってきたし。
うわぁ……。ほんと、すごい光景…。
モテモテってやつだ…。
…あ、でも鳳くん、ちょっと困ったような顔してる。
なんか、可哀想かも。
初日からこれじゃ、いくら慣れてるって言っても疲れちゃうよね。
人気者も大変なんだなぁ。
私は地味だから、ああいう事とは無縁で平穏に毎日過ごせるし、楽チン。
地味でよかったー。
結局そのあと先生が来るまで、ずっと鳳くんはそのまま女の子達に囲まれたままだった。
あれから始業式があって、教室に戻ってきたけど…始業式のときもすごかったなぁ。
テニス部の人達の人気。
他の部も人気は結構あるんだけど、テニス部は別格って感じで。
特に生徒会長の跡部先輩の挨拶のときなんて、ちょっとしたライブみたいになるもんね。
いつものことだけど。
さて、今日は始業式だけの予定だし、このホームルームが終わったら他のクラスの友達のところにちょっと遊びに行ってみようかなー。
それから家に帰ってお昼ごはん食べて…。
「さあ、それじゃ席替えするぞー」
……………………え?
席替え?
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